細断型ロールベーラ、発酵TMR、GPSガイダンスの活用事例を紹介

2012 年 8 月 1 日

Filed under: — djito @ 8:51 PM ニュース

北海道TMRセンター連絡協議会(近藤三男会長)は1日、札幌市で「第5回夏期研修会」を開催し、道内のTMRセンター会員はじめ関係者ら約200人が参加した。
今回の研修テーマは「良質自給確保に向けた生産技術の向上を目指して」。

第一部は、中央農業試験場の竹中秀行氏が「海外および日本における農業機械の最新情報」と題して話題提供。
全自動で停止することなくベール梱包とラッピング、排出を繰り返す「ノンストップ・ラウンドベーラ・ラッパ」などを紹介した。

第二部は「細断型ロールベーラと発酵TMR」をテーマとして、
根釧農業試験場の関口健二氏が細断型ロールベーラの構造や性能、発酵TMRの特徴や効果、今注目されている「可変径式TMR成形密封装置」などを解説した。
その後、IHIスター、ヰセキ北海道、コーンズエージー、タカキタの各社が商品の特長を紹介した。
さらに、宗谷管内浜頓別町・太陽ファームの生田目政吉氏が発酵TMRの給与事例を発表。
従来TMRの1割を発酵TMRに置き換えたところ、乾物摂取量が5%増え、1日1頭当たり乳量が約1kg増えたことなどを紹介した。

第三部は「GPS(全地球測位システム)」をテーマとして、
北海道農業研究センターの村上則之氏が農業分野におけるGPSガイダンスの現状、メリットと問題点、同センターが企業と共同で開発したシステムなどを紹介した。
その後、十勝管内広尾町・サンタドリームサプライの山本利浩氏が、GPSガイダンスの活用事例を紹介。
暗くなっても定規で線を引いたようにトラクターを運転できることから、牧草刈り取りにおいては孫畝ができない、デントコーン播種においては真っすぐ畝がきれる、牧草施肥においては撒きムラがなく、作業時間の短縮、燃料の節約につながることなどを紹介した。

総合質疑では、細断型ロールベーラの耐久性や価格、発酵TMRの効果などの質問があがった。

※詳報はDairy Japan 9月号で。

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