乾乳期間短縮に踏み込む時期に来た/帯畜大ワークショップ

2012 年 6 月 25 日

Filed under: — djito @ 6:16 AM セミナー報告

帯広畜産大学主催の「第14回畜産衛生に関するワークショップ」が23日に同大学で開催され、酪農家、乳牛飼料・栄養関係者、獣医師など200名以上が参加した。
今回は、「乾乳期間の短縮」に焦点を絞り、リック・グルマー氏(米国ウィスコンシン大学名誉教授)、中村正斗氏(北海道農業研究センター)、小山毅氏(根釧農業試験場)の3人が最新の研究成果や知見などを紹介した。

リック・グルマー氏は「乾乳期間の短縮に関する理論と実際」と題して、乾乳期間の短縮による代謝障害軽減と繁殖成績改善の実際を解説し、乾乳期間短縮で負のエネルギーバランスが改善されることなどを示した(写真)。

中村正斗氏は「乳牛の乾乳期間短縮によるストレス軽減と乳生産への効果」と題して、乾乳期間を30日に短縮した場合の乳量・乳成分、TDN充足率、体重、BCS、血液成分、疾病発生に及ぼす影響などを紹介し、乾乳期間短縮でストレス軽減も期待できることなどを示した。

小山毅氏は「乾乳期間の短縮が乳生産および繁殖に与える影響」と題して、次産次の乳生産に及ぼす影響、分娩前後のBCSに及ぼす影響、繁殖に及ぼす影響などを紹介し、乾乳期間短縮で繁殖成績の改善も期待できることなどを示した。

※詳報はDairy Japan 8月号で。

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.