関東しゃくなげ会、2年ぶりに開催

2011 年 6 月 17 日

Filed under: — admin @ 7:01 PM セミナー報告

6月17日、東京・上野精養軒で「関東しゃくなげ会 第32回研修会」が開催された。
昨年は口蹄疫発生のため中止となったしゃくなげ会研修会だが、今回は「産業動物獣医療の最新情報」をテーマに3講演行われ、全国から大勢の獣医療関係者が参加した。

平 健介氏(麻布大学獣医学部 講師)は「家畜コクシジウム病の臨床実務における検査法の一例」と題し、コクシジウム病予防効果の判定のため、検査キットを用いた糞便中のオーシスト数を調べる検査法を紹介した。
また、矢光 潤氏(ちばNOSAI連 北部家畜診療所 所長)は、「豚の感染症対策?養豚密集地域におけるPCVADとPRRSV対策?」をテーマに、サーコウイルスの千葉県内における発生事例を紹介した。
ウイルスの特徴と対策に関して、百渓 英一氏((独)農業・食品産業技術総合研究機構 上席研究員)が発表した「ヨーネ病の制圧と国際情勢」では、ヨーネ病の発生状況に触れ、アメリカにおける大規模農場(500頭以上)の95%が感染農場であるという驚くべきデータを示した。さらに、ヨーネ病と、人のクローン病との関連や、外国での汚染された畜産品からの感染の可能性、また日本における輸入食品のチェック体制の甘さに警鐘を鳴らした。

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