j-milk新会長に高野瀬忠明氏
2011 年 6 月 2 日
社団法人 日本酪農乳業協会（j-milk）は6月2日、都内で総会を開き、新会長に雪印メグミルク株式会社・高野瀬忠明・取締役相談役を新任した。副会長は全酪連・砂金甚太郎・代表理事会長が新任された。
今期から組織体制を、会長・副会長は非常勤に、副会長は2人から1人に変更した。
j-milkは総会で、23年度事業計画を承認。そのなかで、j-milkの使命・目的・目標を明確化し、事業を整理統合した。
今期は通常事業に加えて東日本大震災の被災酪農乳業の復興・再生支援、牛乳乳製品の安定供給のための緊急対策、消費基盤安定・強化のための消費者対策の促進など、震災対策事業が加わった。
会見で、前田浩史・専務理事は「東日本大震災によって東北地域の酪農乳業の生産・経営基盤に甚大な被害が生じた。さらに、原発事故による風評被害、電力不足による乳業工場の操業制限、小売り流通業の販売制限、節電や景気後退による消費者の買い控えや購買力の低下によって市場の混乱や縮小が危惧される」として、復興支援とサプライチェーンの安定化を図っていくとした。
事業の整理では、消費拡大について、消費者への直接的なプロモーション活動を廃止。生乳・牛乳乳製品の生産・流通・消費に重要な社会的影響を与える立場の人々（例えば、医師や栄養士など）への情報提供を強化する。
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