原発事故の影響について酪農学園が緊急フォーラム
2011 年 5 月 14 日
酪農学園大学(北海道江別市、谷山弘行学長)は13日、「福島原子力発電所事故の影響を考える」と題し、食の安全・安心に関する緊急フォーラムを開催した。
学内はもとより、地自体、農業団体、一般市民など、学外からも多数が参加した。
同フォーラムは、福島原子力発電所の事故による放射性物質の汚染の広がりや避難区域が拡大されつつあることから、食品の安全・安心に関して正確な情報を提供し、具体的な対策についても知ることを目的としたもの。
放射線、環境、畜産、食品の観点から、以下の同大学4名の識者が講演した。
●人体への放射線影響と食品汚染の影響の評価について
林正信氏(獣医学群・放射線生物学)
●環境への影響について:汚染はどのように広がるのか
能田淳氏(獣医学群・環境衛生学)
●安全・安心な乳と乳製品の生産を目指して:北海道へのウシの移動などの取り組みについて
中辻浩喜氏(農食環境学群・家畜栄養学)
●震災などによる食品の流通と食品加工への影響について
鈴木忠敏氏(農食環境学群・消費経済学)
中辻氏は、「早急に対応すべき課題は、行政・農協・研究機関等の連携・協力体制の構築である。監視システムをきちんとつくり、風評被害対策として広報・啓蒙活動が重要であり、また暫定規制値自体の基準の根拠を再評価する必要もあると考えられる」と語った。
詳報はDairy Japan 7月号で
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