農場HACCPは経営を成長させる 北海道農場HACCP研究会

2019 年 9 月 17 日

Filed under: — djito @ 7:24 午後 セミナー報告

北海道農場HACCP研究会は9月17日、酪農学園大学で「第10回 北海道農場HACCP研究会」を開催した。酪農畜産生産者はじめ関係者や学生など262名が参加した。
鈴木正会長は開会挨拶で、農場HACCP認証取得農場が全国で316軒、うち北海道は42軒(8月末現在)に増えたことを紹介し、「北海道農場HACCP研究会は農家のためにあるもの。その精神で役割をはたしていく」と述べた。

基調講演として、赤松裕久氏(静岡県/赤松ファームクリニック)が「農場HACCP~発展の要因と今後の展望~」、藤井雄一郎氏(富良野市/有限会社 藤井牧場)が「農場HACCP認証取得から7年の軌跡」と題して発表した。

●農場HACCPが増えている理由とは
赤松氏は、農場HAPPCが増えている要因として、審査規格が統一されていて認証により“見える化”すること、マネジメントシステム(目標の設定、コミュニケーション、成績の評価と改善など)の実践で管理能力が向上すること、の二つをあげた。認証取得して1年以上を経過した農場28戸への聞き取り調査で、安全に関する仕組および防疫に関する仕組みの構築で意識が向上していることなども紹介。さらに、自身がコンサルテーションを務める酪農場において、農場HACCPを活用して乳房炎防除を実施して成果を得ている事例も紹介した。そして今後の課題は、安定して生産性向上を実現していくことであるとし、そのためには、一般的衛生管理プログラム(とくに5S)の要求事項の具体化と実践、適切な生産技術を農場HACCPの仕組みの中で運用していくこと、と述べた。

●農場HACCPが農場の未来を切り開く
有限会社 藤井牧場は平成24年に酪農部門で初めて認証取得した農場の一つ。「農場HACCPによりブレずに経営発展できた」と藤井氏は語った。認証取得後の7年間で飼養頭数は560頭から1000頭に増え(導入なし)、売上は2.5倍に増え、社員数は28名に増え、農場の美化も整備した。さらに生乳の販売先を多様化し、「そこで農場HACCPが大きく発揮された。問題に直面するたびに、一つ一つ乗り越えることができた」と述べた。さらに現状の課題は、農場が進化したがゆえの基準書の見直しをあげ、その内容として、マニュアルに動画を取り入れていること(例えば、前搾りの仕方など)、雇用管理・人材育成において“成長支援制度”を活用していることなどを紹介。そして「農場HACCPが農場の未来を切り開く」と語った。

その後、農場HACCP構築の取り組み事例として、龍前直紀氏(雪印種苗 株式会社)が「酪農場(TACSしべちゃ)における取り組み」、森崎睦博氏(有限会社 長沼ファーム)が「肉用牛農場における取り組み」、大矢智彰氏(株式会社 おおやファーム)が「養豚場における取り組み」を紹介した。

※詳報はDairy Japan 11月号で。

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