粗飼料中の放射線物質の基準値公表:農林水産消費安全技術センター

2011 年 4 月 18 日

Filed under: — admin @ 9:16 AM ニュース

農林水産消費安全技術センターは、先週末、
乳牛および肥育牛に対する、
粗飼料中の放射線物質の暫定基準を公表した。

乳牛に給与する粗飼料(牧草、わら、飼料用作物など)については、

許容される放射性物質の最大値は、当面の間、
・放射性ヨウ素  1kg当たり(実重量)70ベクレル
・放射性セシウム 1kg当たり(実重量)300ベクレル

としている。詳しくは、同センターへ。
埼玉県さいたま市中央区新都心2の1 合同庁舎検査棟
電話:050-3797-1830(本部代表)

今年も伝統のオークション:サツラク青年同志会 創立50周年記念「春祭り」

Filed under: — djito @ 8:56 AM ニュース

サツラク農協(札幌市、藤本曙三組合長)のサツラク青年同志会(福屋智会長)は17日、恵庭市の畜産共進会場で「春祭り」を開催した。
今年は同会の創立50周年にあたり、記念特別イベントが企画され、26社の協賛企業が出展し、200人を超える多数が参加した。

この「春祭り」の元々は、畑作業などの農繁期前に、個々の酪農家が使わなくなった農機具や資材を持ち寄り「遊休農機器具セール」と銘打って、酪農家自らによるオークションを昭和47年に行われたことが始まり。
それが今も脈々と受け継がれている。
なお、オークション等の売上の一部は、東日本大震災の被災地への義援金として送られる。

詳しくは、Dairy Japan 6月号で。

福島県の生乳出荷解除地域が拡大:4月16日

2011 年 4 月 17 日

Filed under: — admin @ 9:00 AM ニュース

国は16日、生乳の出荷停止を、
福島市や郡山市など25市町村で解除した。
放射性物質が暫定基準値を3週連続で下回ったためで、
3月21日に停止にして以来、約4週間ぶり。

今回は、福島、二本松、伊達、本宮、郡山、須賀川、田村、白河、いわきの9市と、国見、鏡石、石川、浅川、古殿、三春、小野、矢吹、矢祭、塙の10町、大玉、平田、西郷、泉崎、中島、鮫川の6村(田村市は原発に近い旧都路村地域を除く)。

すでに県西部の7市町は解除されているが、
原発周辺の6町村と、屋内退避区域に指定されている5市町村は、出荷停止が解除されなかった。

さらに酪農の盛んな川俣町や飯館村は、放射線物質の漏洩の長期化により、計画的避難に設定された。

津波避難所で、酪農家有志ボランティアが「炊き出し」

2011 年 4 月 16 日

Filed under: — admin @ 4:28 PM ニュース

今回の大地震・津波で、最大の避難を受けた
宮城県北部の「南三陸町」の避難所2ヵ所で、
静岡県のあさぎり高原の酪農家や飼料業者、
埼玉県の獣医師、群馬県の酪農家などの混成チーム約20名が、
3月13日に出発、14日昼食・夕食、15日朝食を現地で提供した。

用意したのは、焼きソバ900食、カルビ丼300食、牛乳900食、
味噌汁500食、納豆500食、そしてソフトクリーム1000食などで、
すべての食材、調理道具、保冷庫、燃料、水などを持参し、
なるべく、バラエティのある、飽きない料理にしようと工夫。

災害の惨状は多くのメディアでレポートされているから省くが、
復興までの道のりは、想像以上に厳しいことが伺える。
水産業の町であった同町と酪農業は直接の関係はないが、

今回の例のように、災害避難に応援のボランティアを組織し、
行動していくような社会的な視点で、
酪農業界が、乳の持つ食の特性を打ち出す姿勢を強くしなければ
国内産の牛乳乳製品の消費喚起は
片手落ともいえるだろう。

一番人気は、可愛らしいソフトクリーム製造車で、
大人も子供も行列した。もちろん牛乳も。(文責:DJ関東)

10月の全共は開催中止に

2011 年 4 月 13 日

Filed under: — admin @ 5:31 PM ニュース

日本ホルスタイン登録協会(会長:北良治氏)は13日に理事会を開催し、10月に予定していた「第13回全日本ホルスタイン共進会」の開催中止を決定した。
これは、東日本大震災ならびに福島第一原発事故によって被災された酪農家や関係者に配慮し、復興支援を第一とすることによるもの。
なお、次回の全共の開催時期や場所については改めて検討するとしている。

また、出展の申し込みや出展料の取り扱い等、今後の対応については、北海道実行委員会で協議を行い、後日発表するとした。

【問い合わせ】
第13回全日本ホルスタイン共進会
北海道大会実行委員会事務局
札幌市北区北15条西5丁目(北海道ホルスタイン農協内)
TEL 011-726-5700
FAX 011-726-5757
大会ホームページ:www.holsteingp.jp

牛乳・乳製品と放射線物質の質問に回答集:農水省が公表

2011 年 4 月 11 日

Filed under: — admin @ 11:32 PM ニュース

農水省は、このほど、今回の原発事故に関連して、
消費者から寄せられる「よくある質問と回答」について、
野菜に加え、牛乳・乳製品、肉と卵の「Q&A集」を作成、
ホームページ上で公開した。

牛乳類は、牛乳乳製品課が作成したもので、牛乳では、
1:原乳(生乳)と牛乳の違い
2:生乳の安全性の保証基準
3:放射線物質のサンプリングの方法
4:生乳から牛乳が製造されるまでの経路
5:市販牛乳の安全性 などが主な内容となっている。

さらに詳しくは、同省生産局牛乳乳製品課
代表:03-3502-8111(内線4932)
ダイヤルイン:03-3502-5987へ問い合わせて欲しい
としている(文責:DJ関東)

茨城県の生乳出荷制限が解除:4月10日

2011 年 4 月 10 日

Filed under: — admin @ 10:20 PM ニュース

茨城県は、放射性物質の影響で出荷停止となっていた
生乳サンプルを週1回採取し、3週連続で、
放射性物質が暫定基準値を下回り
出荷停止解除の条件を満たしたため、
政府に要請し、10日午後6時、生乳出荷を解除した。

県内の酪農家は約490戸。3月23日の出荷停止以降、
毎日、県内全域で約460トンの生乳を廃棄してきた。

小美玉市内で大規模な経営を展開する朝倉・美野里酪農協組合長は
「待ち望んでいた。非常に嬉しい」と語った。(文責:DJ関東)

乳用牛評価報告2011-4月(海外種雄牛)発表【訂正】

2011 年 4 月 6 日

Filed under: — admin @ 9:27 AM ニュース

 家畜改良センターは5日、乳用牛評価報告2011-4月(海外種雄牛:総合指数上位40位)を発表し、インターブルが行なった2011-4月の国際評価結果についてまとめた。以下に上位3位を記す。

◇第1位は、エンセナダタブー プラネツト ET
 総合指数:+2762、産乳成分:+2325
 泌乳形質:乳量=+1798kg、乳脂肪=?0.19%、乳蛋白質=?0.07%
 体型形質:決定得点=+1.19点、肢蹄=?0.33%、乳器=+1.15%
 体細胞スコア:2.13

◇第2位は、シラービユー オーマンジエラード ET
 総合指数:+2697、産乳成分:+1869
 泌乳形質:乳量=+1160kg、乳脂肪=?0.23%、乳蛋白質=+0.08%
 体型形質:決定得点=+1.86点、肢蹄=+0.77%、乳器=+1.93%
 体細胞スコア:2.67

◇第3位は、レーガンクレストロングタイム
 総合指数:+2691、産乳成分:+1908
 泌乳形質:乳量=+1970kg、乳脂肪=?0.56%、乳蛋白質=?0.14%
 体型形質:決定得点=+2.01点、肢蹄=+0.86%、乳器=+1.64%
 体細胞スコア:2.23

◇第4位からの順位はこちらでご覧になれます。

※4月5日付けで「乳用牛評価報告 参考情報(海外種雄牛:総合指数上位40位)」を公表したところですが、表中「分娩難易」の値に誤りのあったことが判明しました。
 上のデータは訂正済みのもの。

東日本大震災に係る酪農経営復興支援義援金の受付開始について

2011 年 4 月 4 日

Filed under: — admin @ 2:38 PM ニュース

 中央酪農会議は4日、東日本大震災において地震と津波により被災された酪農家が一日も早く復興し、酪農経営を継続することができるよう、以下の通り口座を開設し、義援金の受付を開始するとした。
 寄付された義援金は、全額被災された酪農家の復興のため資金として謹呈する。

 ■義援金受付口座
  金融機関:農林中央金庫 本店
  口座番号:普通預金 7251940
  口座名義:酪農経営復興支援募金(ラクノウケイエイフツコウシエンボキン)

 ■義援金事務局
  (社)中央酪農会議
  〒101-0047
  東京都千代田区内神田1-1-12 コープビル9階
  TEL:03-3219-2611 FAX:03-3219-2622
  E-mail:gien@dairy.co.jp

【問い合わせ】
(社)中央酪農会議 管理課 佐藤

避難者に牛乳提供を続ける:栃木県で

2011 年 3 月 29 日

Filed under: — admin @ 8:45 PM ニュース

今回の地震で、先に厚生労働省から特例として認められた
沸かした生乳の提供を、栃木県那須塩原市の酪農家有志が続けている。

同市には福島県内から避難してきた方々が公共施設に入居。
ボランティアとして酪農家が生乳を提供し、
沸かして飲んでもらっている(午後1時から3時程度まで)。
隣りには、その牛乳を使ったカフェオレ・コーナーもあり、
避難者がいる限り、続けるという。

南相馬市から家族で避難してきた男性は、
「食事も旨いし、すごく嬉しい。でも、避難生活にも期限があるし、
先が見えないのが辛い」と語る。

人の真価は、有事の際にこそ、
発揮されるものだといえるでしょう。(文責:DJ関東)

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