高校生考案の「牛乳類を使ったスウィーツ」を来週からセイコーマートで販売

2012 年 10 月 5 日

Filed under: — djito @ 2:09 PM ニュース


酪農学園大学(北海道江別市)と北海道大手コンビニエンス・ストアのセイコーマートは5日、高校生が考案した、牛乳類を使ったお菓子レシピの商品化の発表会を行なった。

同大学は、停滞する牛乳消費拡大対策の一環として、6年前から高校生を対象に牛乳類を使ったお菓子レシピのアイデアを募集する「高校生パティシエコンクール」を実施している。
そして毎回、セイコーマートとの産学連携の取り組みにより、その入賞作品の一部を商品化している。
7回目となる今年は7作品が商品化され、10月8日から11月4日までの4週間、全道のセイコーマート、北海道スパー、およびハセガワストアの1132店で販売される。

同大学の谷山弘行学長は会見で、「毎年応募数が増えており、質が高く、ネーミングも微笑ましい。教職員全員でこのコンクールを支え、大学のカラーとしていきたい」と挨拶した。

株式会社セイコーマート、マーケティング企画部の佐々木威知部長は、「消費者ニーズで健康はキーワードであり、牛乳はそれに合致している。昨年は5品で24万個を販売した。今回は26万個を販売目標とし、牛乳の消費拡大につながるよう精いっぱい取り組んでいく」と話した。

今回の7品は以下のとおり。カッコ内は考案者。
「YOUR SWEETS ムースタルトケーキ」
(三重県相可高校2年・北地茉菜さん)
「YOUR SWEETS モーティラ」
(北海道富川高校3年・蔦慎治さん、栗山佳苗さん、平村侑莉さん)
「YOUR SWEETS クマッチャプリン」
(北海道斜里高校3年・山田将士さん)
「YOUR SWEETS 雪層ミルクレープ」
(北海道斜里高校3年・須藤竜平さん)
「YOUR SWEETS チーズふわやき」
(北海道斜里高校3年・大西彩乃さん)
「YOUR SWEETS じゃがっターチーズケーキ」
(岡山県津山東高校3年・森本菜月さん)
「YOUR SWEETS 牛乳レアチーズケーキ」
(福岡県久留米筑水高校2年・田中朱里さん)

福島県:復興に向けて「ミネロ・パイロット・ファーム」が生乳出荷をスタート

2012 年 10 月 4 日

Filed under: — admin @ 12:00 AM ニュース

NPO法人福島農業復興ネットワークが運営する「ミネロ・パイロット・ファーム」(福島市松川町)は5日から生乳出荷を始める。同農場は、県内の東日本大震災および東京電力福島原子力発電所発事故により被災した方々が管理者となって共同経営するもの(本誌2012年9月号参照:写真)。現在は約90頭を飼養、年内には150頭規模となる見込みで、新しいスタートを切る。
*福島農業復興ネットワーク www.far-net.or.jp

傾斜牧草地の除染技術を開発:畜産草地研究所が福島県内で実演

2012 年 10 月 3 日

Filed under: — admin @ 5:35 PM ニュース

農研機構畜産草地研究所(那須研究拠点)は3日、福島県にある独立行政法人家畜改良センターで、傾斜牧草地における放射性物質の除染技術の開発状況を発表した。これは同研究所の栂村恭子氏を研究総括者として、福島県農業総合センター畜産研究所、松山株式会社らが開発したもの。

飼料圃の放射性物質汚染濃度は、リター部(草の茎葉などが枯れ落ち土壌に積もった部分)や土壌に集中しており、プラウなどによる深耕起とディスク耕を併せるとセシウムの除染に効果的であることが分かっているが、傾斜や石礫の多い牧草地では作業が困難だった。

このため、堤防畔草などの刈り取りで使われる無線操縦の傾斜用低重心クローラトラクターに装着できる、ロータリーなどのアタッチメントを開発した。このロータリーは、1)油圧で駆動、2)爪部が広い(石に強い)、3)一つのフランジに6枚の爪を装着(砕土・撹拌性能を向上)、4)ゲージ輪をロータリー軸に近づける(地表の凸凹に、より正確な対応)、などの特徴をもつ。

実証試験は傾斜角度10から12度程度をカバーしており、一般の乗用トラクターでは深耕作業が困難な傾斜牧草地の汚染がより早く進むことを目的としている。今後、実際の草への除染効果やロータリーの耐久性などの試験を経て実用化をめざしている。

問い合わせは畜産草地研究所へ。
http://www.naro.affrc.go.jp/inquiry/index.html

ヒートポンプによる生乳のプレクーリングで温水を生成:農研機構の産学官連携セミナー

2012 年 9 月 26 日

Filed under: — admin @ 11:01 AM セミナー報告,ニュース

独立行政法人農業・食品産業技術研究機構(農研機構)は25日、2012年度第3回産学官連携交流セミナーを開いた。今回のテーマは「農作物や牛乳の生産・調製における省エネルギー対策」で、同機構の3つの研究所が4つの成果を発表し、参加者らと意見交換を行なった。

酪農分野では、畜産草地研究所畜産環境研究領域の石田三佳主任研究員が、CO2ヒートポンプによる生乳のプレクーリングシステムにより熱交換で温水ができるシステムの導入事例を報告した。

これは、CO2ヒートポンプとアイスビルダおよび貯温水タンクを、従来の冷却システムに付設するもの。実証試験は2つの酪農場で行われた。その結果、エネルギー消費量、ランニングコスト、CO2排出ともに削減し、化石燃料の使用量が削減可能と示唆された。生成された温水(80℃)はミルカーやバルクの洗浄、家庭内利用、牛の飲水などに利用できる。

*関連記事 DairyJapan 2011年1月号
「生乳冷却・洗浄用温水生成のランニングコストを削減しCO2も削減する」
*問合せ 農研機構 連携広報センター
http://www.naro.affrc.go.jp

全道共進会の頂点は上士幌町・熊谷肇さんの出品牛

2012 年 9 月 23 日

Filed under: — djito @ 5:57 PM ニュース

北海道ホルスタイン農協主催の「2012北海道ホルスタイン・ナショナル・ショウ」が22・23日、安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催された。
道内各地区の予選を勝ち抜いたホルスタイン種約450頭、ジャージー種約50頭が一堂に会し、乳牛の資質を競い合った。

オフィシャル・ジャッジ(主任審査員)は木村博文さん(大樹町・酪農家)、
アソシエート・ジャッジ&ジャージー部門オフィシャル・ジャッジは瀬能剛さん(岩見沢市・酪農家)、
リードマンコンテスト・ジャッジ&ジュニアカップ・ジャッジは成田純哉さん(釧路市・酪農家)。

ホルスタインの部でグランドチャンピオンに輝いたのは4歳クラスの1等賞1席、上士幌町・熊谷肇さん出品のハツピーグローリー ダンデイー エターナル ET(父 レーガンクレスト ダンデイー ET)【写真】。
リザーブ・グランドチャンピオンは5歳クラスの1等賞1席、豊富町・栗城一貴さん出品のエツセンス ダーハム レクサス アポロ ET(父 レーガンクレスト エルトン ダーハム ET)だった。

オフィシャル・ジャッジの木村さんはグランドチャンピオン牛について、「身体全体と乳器のバランスが極めて高い牛である」と講評した。

10-12月期の配合飼料値上げに特別対策

Filed under: — djito @ 9:10 AM ニュース

JA全農は21日、10-12月期の配合飼料供給価格を、
7-9月期に比べて全国全畜種総平均で1t当たり約4350円値上げすると発表した。
米国のトウモロコシ相場高騰の影響などを受けて大幅な値上げとなったもの。

なお、配合飼料安定基金制度による、同期の基金補てん財源に不足が生じることから、
JAグループは国に異常基金の発動要件の緩和等の財源確保を要請してきたが、
農林水産省は同日、10?12月期における通常基金の財源不足への対応として、以下の特別対策を決めた。

1 異常基金の要件緩和
 飼料自給率を向上させる取り組みを行なうことを条件として、
平成24年10月-平成25年3月の期間において、異常基金の発動要件を115%から112.5%に緩和する。

2 異常基金から通常基金への貸付
 異常基金の発動によっても満額補てんに不足を生じる部分については、異常基金から通常基金へ貸付を行なう。

これにより10-12月期の通常基金は満額補てんとなり、
実質生産者負担は7-9月期よりも軽減されることとなる。

体外受精卵の生存率向上技術:畜産草地研究所らのチームが発表

2012 年 9 月 14 日

Filed under: — admin @ 8:32 PM ニュース,未分類

9月14日、畜産草地研究所、東京大学大学院農学研究科および秋田県畜産試験場は、健康食品の素材として利用されているL-カルニチンを培養液に添加することで、添加しない場合と比べて、牛の体外受精卵の生産率を32.4%から44.6%へ、凍結保存後の生存率を66.9%から91.0%に向上させることに成功した、と発表した。

その効果は、1 mLの培養液当たり0.6 mgの L-カルニチン(4円相当)の添加によって得られる、としている(培養液1 mLは約200個の牛の受精卵が培養できる量)。 これらの成果により、子牛の生産性向上が期待できると見込まれる。

詳しくは、同研究所ホームページで;
http://www.naro.affrc.go.jp

最優秀賞に北海道・松田浩二さん 全農酪農経営体験発表会

Filed under: — maetomo @ 6:21 PM ニュース

全国農業協同組合連合会は9月13日、都内で第30回全農酪農経営体験発表会を開催した。一昨年は口蹄疫の発生によって、昨年は東日本大震災の影響によりそれぞれ中止となった同発表会が開催されるのは3年ぶり。

発表会で最優秀賞に選ばれたのは北海道の松田浩二さん。松田さんは「Uターン就農は基本に忠実に」と題した発表を行ない、農協職員を12年務めた後に実家の松田牧場に就農した経緯や、粗飼料を中心とした飼料給与体系の確立、個体能力の維持・向上と徹底した飼養管理などを紹介した。

審査委員長を務めた日本大学・小林信一教授は審査講評で「松田さんの牧場は北海道とはいえ傾斜地が多く、立地条件は良いとは言えないが、自給粗飼料を中心とした経営を確立している。またつなぎ牛舎でも搾乳ユニット自動搬送装置を導入するなどして省力化を図っている。細やかな管理、しっかりした管理で乳質も安定し、繁殖成績も良い。発表者の中では所得率も高い」などと最優秀賞に選ばれた理由を述べた。

農家のニーズに対応するために、可変径式TMR成形密封装置

2012 年 9 月 11 日

Filed under: — admin @ 6:43 PM ニュース

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターと新農業機械実用化促進(株)は9月11日、(地独)北海道立総合研究機構農業研究本部 根釧農業試験場にて、「可変径式TMR成形密封装置(開発機)に関する現地検討会」を開催し、行政や研究機関、農協関係者、生産者など、約50名が参加した。
検討会では、コーンサイレージの現状や開発機についての講演が行なわれ、その後には実演会も行なわれた。

この開発機は、従来の細断型ロールベーラの、1.高密度梱包が可能、2.梱包作業の自動化が可能、という特徴に加えて、TMRを給飼する各農家のニーズに合わせ、希望に合う異なる直径または質量のロールベールに成形・密封できる梱包装置とすることをねらいに開発された。
上の写真は、(右)大径:760kg設定で成形、(左)小径:直径90cm設定で成形したもの。

今回の検討会において、参加者から寄せられた意見などをもとに、年度内の実用化を目指すとしている。

酪農経営安定対策事業に311億円 25年度概算要求

2012 年 9 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 9:36 AM ニュース

農林水産省は9月6日、平成25年度農林水産予算概算要求の概要を発表した。発表によると25年度の農林水産予算概算要求総額は2兆1727億円で24年度比106.6%となった。このうち酪農経営安定対策事業は311億6100万円となった。

酪農経営安定対策事業のうち加工原料乳生産者補給は223億5300万円で2億1800万円増、チーズ向け生乳供給安定対策事業は87億6700万円でほぼ横ばい。このほか加工原料乳の価格が低下した際の補填助成として加工原料乳等生産者経営安定対策事業、新たな生乳需給安定化手法の開発を支援する事業などが計上された。

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