最優秀賞に北海道・松田浩二さん 全農酪農経営体験発表会

2012 年 9 月 14 日

Filed under: — maetomo @ 6:21 PM ニュース

全国農業協同組合連合会は9月13日、都内で第30回全農酪農経営体験発表会を開催した。一昨年は口蹄疫の発生によって、昨年は東日本大震災の影響によりそれぞれ中止となった同発表会が開催されるのは3年ぶり。

発表会で最優秀賞に選ばれたのは北海道の松田浩二さん。松田さんは「Uターン就農は基本に忠実に」と題した発表を行ない、農協職員を12年務めた後に実家の松田牧場に就農した経緯や、粗飼料を中心とした飼料給与体系の確立、個体能力の維持・向上と徹底した飼養管理などを紹介した。

審査委員長を務めた日本大学・小林信一教授は審査講評で「松田さんの牧場は北海道とはいえ傾斜地が多く、立地条件は良いとは言えないが、自給粗飼料を中心とした経営を確立している。またつなぎ牛舎でも搾乳ユニット自動搬送装置を導入するなどして省力化を図っている。細やかな管理、しっかりした管理で乳質も安定し、繁殖成績も良い。発表者の中では所得率も高い」などと最優秀賞に選ばれた理由を述べた。

農家のニーズに対応するために、可変径式TMR成形密封装置

2012 年 9 月 11 日

Filed under: — admin @ 6:43 PM ニュース

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターと新農業機械実用化促進(株)は9月11日、(地独)北海道立総合研究機構農業研究本部 根釧農業試験場にて、「可変径式TMR成形密封装置(開発機)に関する現地検討会」を開催し、行政や研究機関、農協関係者、生産者など、約50名が参加した。
検討会では、コーンサイレージの現状や開発機についての講演が行なわれ、その後には実演会も行なわれた。

この開発機は、従来の細断型ロールベーラの、1.高密度梱包が可能、2.梱包作業の自動化が可能、という特徴に加えて、TMRを給飼する各農家のニーズに合わせ、希望に合う異なる直径または質量のロールベールに成形・密封できる梱包装置とすることをねらいに開発された。
上の写真は、(右)大径:760kg設定で成形、(左)小径:直径90cm設定で成形したもの。

今回の検討会において、参加者から寄せられた意見などをもとに、年度内の実用化を目指すとしている。

酪農経営安定対策事業に311億円 25年度概算要求

2012 年 9 月 7 日

Filed under: — maetomo @ 9:36 AM ニュース

農林水産省は9月6日、平成25年度農林水産予算概算要求の概要を発表した。発表によると25年度の農林水産予算概算要求総額は2兆1727億円で24年度比106.6%となった。このうち酪農経営安定対策事業は311億6100万円となった。

酪農経営安定対策事業のうち加工原料乳生産者補給は223億5300万円で2億1800万円増、チーズ向け生乳供給安定対策事業は87億6700万円でほぼ横ばい。このほか加工原料乳の価格が低下した際の補填助成として加工原料乳等生産者経営安定対策事業、新たな生乳需給安定化手法の開発を支援する事業などが計上された。

牛乳乳製品でメタボ予防 j-milkがリーフレット公開

Filed under: — maetomo @ 8:57 AM ニュース

日本酪農乳業協会(j-milk)は9月6日、「牛乳乳製品でメタボ予防」<気になるお腹まわりもすっきり健康美を目指そう!>を公開した。同リーフレットは「牛乳乳製品摂取とメタボリックシンドロームに関する横断的研究」(2010年)の結果を、女性を対象に分かりやすく表現したもの。

リーフレットによれば、牛乳乳製品を1日260ml以上摂取する女性は、1日100ml以下しか摂取しない女性に比較してウエストは2cm細く、BMIは0.4ポイント低かった。またメタボリックシンドロームの割合は4割低かった。

男性についても同様で、摂取量の多い男性(1日300ml以上)ではメタボリックシンドロームの割合が2割低かったとしている。

乳用雌牛NTP上位100頭(2012・8月)を公表:家畜改良センター

2012 年 8 月 27 日

Filed under: — admin @ 5:20 PM ニュース

独立行政法人家畜改良センターは8月27日、牛群検定参加牛の乳用雌牛総合指数評価(NTP)上位100頭を公表した。

今回のトップ牛はシーレーク ヒラリー デイジヤーデイン ET(北海道・株式会社SEA LAKE)で、総合指数+6162、乳代効果31万5298円だった。
詳細は、同センターのホームページからダウンロードできる。
http://www.nlbc.go.jp

「サツラク・ミルクフェスティバル2012」で大にぎわい

2012 年 8 月 19 日

Filed under: — djito @ 4:16 PM ニュース

サツラク農協主催の「サツラク・ミルクフェスティバル2012」が18・19日、
札幌市東区の「ミルク郷」で開催され、大勢の親子連れでにぎわった。

音楽演奏やYOSAKOI演舞、酪農クイズや抽選会などのステージ・イベントの他、
スタンプラリー、ゲームや縁日などのイベントが盛りだくさん。
札幌市内および近郊の飲食店と移動販売店による「サツラクグルメ食堂」では、
サツラク牛乳をふんだんに使ってスパイスを効かせたホワイトカレー、
ミルク味噌焼きそば、バターたこ焼き、サツラク牛乳お好み焼きなど、
この日限定のオリジナル・メニューも販売された。

サツラク農協青年同志会のパフォーマンスでは、
「ヨーグルトの早飲み競争」が行なわれた。
これは700mlのヨーグルトを、直径1cm・長さ50cmのストローを使って、
同志会員5 人(関さん、永田さん、池端さん、長濱さん、前田さん)のうち、
誰が最初に飲みきるかを当てるというもの。
一番になった永田さんは勝利インタビューで、
「強敵の長濱さんは弁当を食べた後だったので自分が勝てた」
と笑いながら答えて会場をわかせた。

「乳成分の栄養研究」をテーマにシンポジウム:日本酪農科学会が開く

2012 年 8 月 17 日

Filed under: — admin @ 6:35 PM セミナー報告,ニュース

8月17日、日本酪農科学会(会長:齋藤忠夫氏・東北大学大学院)は都内で、「乳成分の栄養研究Update」をテーマに平成24年度酪農科学シンポジウムを開いた。

「牛乳・乳製品摂取とメタボリックシンドローム」では上西一弘氏(女子栄養大学)が海外での研究報告を紹介するとともに、日本での20から69歳までの非喫煙者を対象にした試験結果から、牛乳・乳製品が骨の健康だけでなく、メタボリックシンドロームにも有用である、などと報告した。

「乳成分の脂質代謝改善作用・乳清ペプチドを中心に」では、長岡利氏(岐阜大学)が乳成分から高コレステロール代謝改善ペプチドを世界に先駆けて発見したことや、乳タンパク質・乳脂質・乳糖・乳Caなどの脂質代謝改善作用を詳説し今後、より詳細な分子レベルにおける作用機構の解明が望まれる、とした。

「乳中の共役リノール酸・トランス脂肪酸の栄養機能」では河原聡氏(宮崎大学)が、反芻動物の乳に特有の共役リノール酸が持つ抗がん作用や抗動脈硬化作用などを報告し、「ホエイペプチドに潜在する生体調節機能」では吉澤史昭氏(宇都宮大学)が、ホエイ(乳清)中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)を豊富に含むホエイペプチドは未知の機能を秘めた次世代型生体調節因子として注目すべき栄養素である、などと報告した。

シンポジウムの基調講演では、細井孝之医師(国立長寿医療研究センター)が「健康寿命と乳・乳製品」と題し、乳や乳製品は健康のために、さまざまなライフステージで積極的に活用されるべき、と述べた。

その後、明治、森永乳業、雪印メグミルクの各研究所から、乳酸菌、ラクトフェリン、ホエイペプチドの栄養効果などが報告されたほか、30のポスター発表が行なわれた。

現在、日本では国立の研究機関では乳分野は殆ど研究されていない。しかし、大学や食品企業の研究陣が展開している「乳」が人の健康にどのように貢献するかという、微細な研究の一端を伺わせるシンポジウムだった。(文責:関東支局)

*関連書籍
「バルクの先を追ってみよう」 DairyJapan 2012年6月増刊号

乳用牛評価報告(2012・8:海外種雄牛)を公表:家畜改良センター

2012 年 8 月 14 日

Filed under: — admin @ 4:48 PM ニュース

独立行政法人家畜改良センターは8月14日、インターブルが行った2012・8月国際評価結果(海外種雄牛、総合指数上位40位)を参考情報として公表した。上位10頭は次の通り。

1 エンセナダ タブー プラネット ET  指数+3886
2 ロングラングス オーマン オーマン ET 指数+3599
3 バルモラル オルテイマ 指数+3591
4 コープ ボスタイト マツセイ ET 指数+3580
5 ビユートワ ハマス ET 指数+3522
6 コープ オーマン ローガン ET 指数+3495
7 ビオリス スリーマン 指数+3350
8 バービライン M マツチエス ET 指数+3123
9 GG アジソン サタイア 指数+3091
10 デ スージ レスピー ET 指数+3082

*インターブル(INTERBULL/International Bull Evaluation service);
スエーデンに本部があり、各国の種雄牛評価法の標準化するとともにその値を材料にし、国を超えた血縁情報と各国の環境の違いを考慮した遺伝相関に基づいて国際的種雄牛評価値を再計算し、公表している団体。(「新版酪農用語解説第2版」DairyJapan刊より)

*家畜改良センターホームページ:http://www.nlbc.go.jp/

平成23年度の食料自給率はカロリーベースで39%、生産額ベースで66%

2012 年 8 月 10 日

Filed under: — admin @ 7:55 PM ニュース

農水省は8月10日、平成23年度食料自給率と食料需給表を発表した(概算値)。それによると食料自給率は、カロリーベースで39%(前年と同率)、生産額ベースで66%(同4ポイント減)。生産額ベースでの減少要因は、畜産や魚介類における東日本大震災による国内生産額の減少や、天候安定などによる野菜の単価低下などとしている。

牛乳・乳製品の総需要量は1162万7000トンで、自給率は65%(需給表ベース)。国内生産量753万4000トンに対し、輸入量(生乳換算)は401万7000トン、輸出量(同)8000トン(内訳は牛乳2000トン、乳製品6000トン)。ほかに飼料用の輸入量(同)が44万4000トンある。

飼料自給率は前年より1ポイント上がり、26%となった。(文責:関東支局)

*農水省ホームページ http://www.maff.go.jp/

家畜改良センターが乳用牛評価報告(供用可能種雄牛)2012・8月を公表

2012 年 8 月 7 日

Filed under: — admin @ 5:12 PM ニュース

独立行政法人家畜改良センターは8月7日、供用可能種雄牛の総合指数順などを公表した。それによると、上位10頭は次のとおり。
名号             総合指数 長命連産  乳代効果
レスポア-ル サンデイ スタ- ハ-ゲン+3,496  +79,822 +174,038
エンドレス ジアンビ    +3,410 +117,702  +108,336
NLBC ボルセナ アセンライ ET  +3,409 +77,463 +190,175
RCA アスリ-ト ツ- シツクス ET  +3,219  +71,877  +150,984
ベイリツチランド REW ラプトル ジヨ- ET +3,186  +77,070  +201,263
オ-ケ-フア-ム ハ-ト ランカスタ- ET  +3,150  +79,220  +128,113
ヘンカシ-ン ゴ-ルド ドリ-ム  +3,032 +72,102  +106,101
ハツピ-ライブ クリスタル オパ-ル ET  +2,962 +56,567 +205,461
ベイリツチランド MR マツクイ-ン  +2,953  +62,140  +172,649
WHG オ-シヤニツク ジヨビアン ET  +2,950  +117,552  +143,055

今回新たに13頭が総合指数上位40頭以内にランクインした。それらは次のとおり。
3 JP5H54770 NLBC ボルセナ アセンライ ET + 3 , 4 0 9 + 3 , 1 3 6 +275 -2 サンデイバレ- ボルトン ET
4 JP5H54411 RCA アスリ-ト ツ- シツクス ET + 3 , 2 1 9 + 2 , 7 6 5 +461 -7 ジエニ-ル- MRSHL トイスト-リ- ET
8 JP5H54295 ハツピ-ライブ クリスタル オパ-ル ET + 2 , 9 6 2 + 2 , 9 5 5 +120 -113 モントラツプ ランツ オパ-ル
9 JP3H54440 ベイリツチランド MR マツクイ-ン+ 2 , 9 5 3 + 2 , 7 4 4 +253 -44 ジエニ-ル- マ-シヤル P149 ET
12 JP3H54459 エンドリツチ ブラツク CP ボルダ- + 2 , 8 6 8 + 2 , 5 0 0 +361 +7 サンデイバレ- ボルトン ET
13 54771 NLBC モ-リオン ソルデユ+ 2 , 8 5 5 + 2 , 8 6 7 -5 -7 ミスタ- モ-テル ET
18 JP5H54423 WHG バ-レツタ ジヤムナ ET + 2 , 7 8 3 +2,192 + 5 4 5 +46 R-E-W バツカイ ET
20 JP3H54343 フレ-バ-ランド エレガント アニ- ET + 2 , 7 4 7 +1,875 + 8 8 9 -17 ハニ-クレスト エレガント ET
21 JP3H54384 エンゼル プレアデス ET +2,710 +2,238 +372 + 1 0 0 ハニ-クレスト エレガント ET
22 54241 RCA アベンシス ツ-オ- ET +2,708 + 2 , 4 0 4 +413 -109 アツプルイス ジエツト ストリ-ム ET
25 54744 NLBC カツシ-ノ アトリア+2,623 + 2 , 4 4 4 +94 + 8 5 ゴ-ルデンオ-クス カ-スン ET
27 JP5H54566 WHG バ-レツタ チヤタム ET +2,555 +2,085 +448 +22 R-E-W バツカイ ET
29 JP3H54510 ロ-マンヒル ボルテ-ジ マツクス+2,506 +1,700 + 8 2 1 -15 サンデイバレ- ボルトン ET

供用中種雄牛の動きでは、前回(2012・2月)と比べ、ランキングが大きく変動した種雄牛がいる。総合指数のランキングが比較的大きく変動した種雄牛と評価値変動に関わった主な要因(信頼幅を超えた評価値等)は以下のとおり。
・ランクアップした種雄牛
JP3H53364【ハピイイ-スト ア-ル エス テンプタ- ET】総合指数第15位(前回同46位):セカンドクロップの娘牛の追加(泌乳形質で前回103頭、今回1,044頭)によると考えられる。
・ランクダウンした種雄牛
なし
*「供用中種雄牛の動き」記載条件は、現在供用中の種雄牛であり、前回上位41位以下から今回上位20位以内に順位が上がった種雄牛、または前回上位20位以内から今回上位41位以下まで順位を落とした種雄牛。

詳しくは、家畜改良センターHPへ。http://www.nlbc.go.jp/

« 前ページへ次ページへ »

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.