「TMR製造コストが上がり続けている。もはや何を削ればいいのか……」と十勝管内のTMRセンターの代表は言葉を詰まらせます。「このままでは構成員の経営はもとよりTMRセンターの存続も危ぶまれる。そうなってしまえば地域の酪農も……」と同代表は再び言葉を詰まらせます。
さらに、「国で掲げた酪肉近の目標、食料自給率の目標に向かって国内生産を上げきた。それを抑えろと言われても、生き物を扱う酪農は、そんな簡単に生産量を上げ下げできるものではない。エサを減らせば乳量は抑えられるだろうが、そんなことをしたら牛は不健康に陥り、二度と立ち直れなくなる。そのことを理解してほしい」とリスク計画を加味した政策を切望しています。
月: 2022年8月
飼料給与の順番
以前も当ブログで紹介した三重県の牧場での一コマです。
哺乳子牛の管理が優秀なこの牧場で、スタッフが教えてくれたのが、飼料給与の工夫でした。
1ペン当たり四つのエサ箱が設置されていますが、それぞれに番号が振ってあります。写真奥から1・3・4・2の順に振られた番号順にエサを給与すると言います。これは子牛にエサを均等に食べてもらうための工夫。
1にエサを給与すると、子牛は1に集中し、採食します。その間に2のエサ箱にエサを給与すると、別の子牛がエサを求め集まります。同様に3・4とエサを給与するタイミングをずらすことで子牛達が全頭、均等にエサにリーチすることができるというもの。
給与の手間はかかりますが、とくに弱い子牛にとってはありがたい給与方法。
こうした一工夫が健康な子牛を育てることにつながるのだな、と納得しました。
家事子育ても重要な仕事の一つ
乳牛1頭を受胎させる重要性
暑中お見舞い申し上げます。
この時期、日本全国の家畜人工授精(AI)師さん・受精卵移植(ET)師さんは、少しでも受胎率を上げようと奮闘されていることと思います。
根室管内にある繁殖プロ会社は、そうした取り組みの一環として、業務車内を改造していました(写真)。
これは、受精卵を融解する際、直射日光や風が当たらないように、車内で作業できるようにしたものです。
「酪農を取り巻く環境が日々変化していて、乳牛1頭を受胎させる重要性がより増してきている」と同社は言い、さまざまなことに挑戦しています。
詳しくはDairy Japan 8月号をご覧ください。
夏季休業日のお知らせ
平素は格別のお引き立てをいただき厚く御礼申し上げます。
弊社では、誠に勝手ながら下記日程を夏季休業とさせていただきます。
休業期間中にいただいたご注文・お問い合わせにつきましては、8月17日以降のご対応とさせていただきます。
ご不便をおかけ致しますが、何とぞご理解の程お願い申し上げます。
休業期間:2022年8月10日(水)~2022年8月16日(火)
通常業務:2022年8月17日(水)~