日々のモチベーションを保つには

先日、北海道札幌市にて酪農青年研究連盟主催、第72回日本酪農研究会が開催されました。さまざまな地区から総勢100名前後の参加者が集まり、久々の対面形式での大会となりました。

オンラインで発表、質疑応答をする方も交え、全国各地から酪農経営におけるさまざまな取り組みが発表され、刺激的な時間となりました。

今後、少しずつでもこのようにお互いのモチベーションアップになるような機会が訪れることを祈ると同時に、私も、負けじとモチベーションアップにつながる誌面を提供し続けなければ。と改めて気を引き締めました。

受賞された皆様、おめでとうございます!

業界初「消化液の河川排水処理システム」稼働

北海道江別市の(株)カーム角山(川口谷仁社長、経産500頭・未経産500頭)が、「バイオガスプラント消化液の河川排水処理システム」を稼働させました。
その背景には、消化液の余剰、過剰施肥があります。
同システムは、既存の消化液貯留槽1基を改装して内部を区切って、脱窒槽、BOD酸化硝化槽を設け、それぞれにエアレーター(表面曝気機)が装備されていて、消化液を河川放流基準まで浄化します。
これで消化液を圃場で有効活用し、余剰分は浄化処理して環境負荷低減できるようになりました。
※詳しくは来週発売のDairy Japan 12月号で。

ワークライフバランス実現へ

夜中の分娩は精神的肉体的負担も大きく、日常作業に影響が出る可能性もあります。また、異常産の発見の遅れによる死産のリスクも高くなることも考えられます。そこでおすすめしたいのが、Dairy Japan12月号で紹介する技術情報。ICT機器の活用と合わせて昼間分娩誘起による分娩監視の強化と省力化を検証した技術情報です。

本稿の著者は、昼間に分娩が集中し、さらに分娩予知通知システムを併用することで無監視分娩は発生しないという結果をまとめています。農場のワークライフバランスを向上させるためにも、ぜひご一読を。

11月20日過ぎ頃に読者の皆様のお手元にお届けします。ご期待ください。

生産現場により近い環境で研究

先日、訪れた静岡県のN農場は、大学の研究農場として乳牛の飼養管理、栄養に関する研究や、実習生達の受け入れなどが行なわれています。

農場の飼養管理を担当するHさんは「実際の生産現場と同等の管理で、泌乳量や分娩間隔を適切に管理することを意識している」と話してくれました。

たしかに、試験で結果が出た場合でも、産乳量の多い牛と少ない牛では結果が違うかもしれません。研究者のMさんは「実際の酪農家さんのように、現場に近い環境で研究した結果は、そのまま現場に還元できて良い」とのこと。

管理技術を高める裏側には、さまざまな人の情熱が注ぎ込まれていました。

次号の増刊号『DairyPROFESSIONAL Vol.22』をお楽しみに!