農場の看板

先日こんなニュースを耳にしました。

福岡県の農場で産まれたET産子が、GTPI+3000、NM$+900をマークしたそうです。

私の知識不足で見たときはピンと来ていなかったのですが、同じくゲノム検査を行なう生産者の方々との話でその凄さがわかってきました。

これから徐々にでも乳牛のレベルが上がってくると収益UPにつながりますね。

さて、話は変わりますが、取材でさまざまな農場へ伺うと、「〇〇牧場」という屋号のほかに「〇〇HOLSTEINS」のような看板をたまに目にします。デザインも皆さんさまざまで、取材で気になるポイントの一つです。

皆さんのお気に入りの看板や屋号はどんな感じなのでしょう。是非自慢してください!

 

 

人材が宝

釧路管内の牧場の、従業員さん用の休憩室です。
社長のEさんは若い頃、大手不動産会社の支店を切り盛りした経験があります。
「自主的でなければ仕事の質は上がらない」「前向きでなければ良い結果は出ない」「協力してくれる人がいて自分は幸せになれる」「協力し合いながら成長し合う」「皆で達成するから楽しい」と百戦錬磨の営業マン経験で得た経営哲学を語ってくれたEさん。
「これらが実感できる職場の仕組みと環境を作るのが社長の仕事だ」と日夜全力で臨んでいる様子が強く伝わってきました。
詳しくは、Dairy Japan 5月号のルポ特集「酪農の人材マネジメント」で。

繁殖を見える化

先日、6月号の取材で岡山県のI牧場をたずねました。
Iさんは「乳量の増加に反して繁殖成績が落ちてきた」と、悩んでいたそう。
そこで、繁殖成績向上を目指してIoT機器の導入を決断。今年2月からIoTを用いた繁殖管理をスタートしました。
これまで1人で発情発見から授精までこなしていたIさんにとって、IoT機器は「繁殖を見るもう一つの目」といえるもの。
発情を見える化してわかったことは、「これまで授精タイミングが早かった」というもの。また、発情発見率も2割近く向上したとも。
Iさんは「もっとさまざまなデータを見てみたい」と、IoT機器に興味津々。今後、暑熱期の行動分析や初産と経産牛の行動の違いなど、より多くのデータを分析して農場の成績向上に取り組んでいきたいと話します。
取材時に印象的だったことは、牛舎に入る際にごく自然にタブレットを持つIさんの姿。とてもスマートでした。

最新技術の導入は、意外とカンタンかも?

先日、農場のIoT技術を取材しに神奈川県の農場へ行ってきました。家族経営で牛飼い40数年というYさん。今までの経験や感覚、ご自身が培ってきた技術があり、育てる牛もエクセレントな牛が多いなかで、新たにIoTカメラを導入したとのこと。

「今までのやり方に新しいものが入ってくるという違和感はありましたか?」と尋ねると、

「これが時代かな。便利だよ」とあっさり受け入れておられました。「スマホで見れるからね!とくに覚えることも少ないし、操作も簡単だったと」Yさん。

確かに、いまの時代はスマホを所有している人が多いですもんね。今なんとなく使えているスマホで簡単に取り入れられるのであれば、さほど抵抗がないように感じました。

ユーザーのハードルを徹底的に取り払って受け入れもらう。僕らも読者の皆様に難しい思いをさせずに技術や情報をお届けできたら良いなと思いました。

好評連載 仔牛と向き合うアイの法則とは

「仔牛は宝」です。宝だと思うことができると、傷つけないように、壊さないように、汚さないように、失わないように、大切に大切に扱うことができるはずです。「1%の意識」「1%の習慣」小さなことに心を込めれば、凄い奇跡が起こります。
——–Dairy Japan 4月号 連載中の「仔牛と向き合うアイの法則とは」の一節です。
著者は十勝清水町・(株)ファーム山口の山口鮎美さん。

「仔牛と向き合う」を第一として試行錯誤しながら独自の哺育方法を編み出した山口さん。
初乳は制限なし。
生後2週間目から12~18リットル。
生後3週間目から18~24リットル。
これは「私が出した答えではなく、仔牛が出した答えです」と言います。
ファーム山口の仔牛は、抜群のフレーム、高い健康度で、評判を呼んでいます。

4500頭以上の仔牛から学んだ「仔牛と向き合うアイの法則」が詳しく解説されています。
ぜひお読みください。