4月号の取材でお邪魔した栃木県K牧場。搾乳時のディッピングに、柄の長いディッピングカップを使用していました。
これのおかげでしっかりディッピングをしながら作業の負担が軽減されたそうです。
やるべきことをさぼらずにいかに楽をしてやるか?を考え続けることが、業務の効率化や、さらなる生産性の向上につながるのかもしれません。
私も見習わなければ!
まだ厳寒の北海道。釧路管内T牧場の新生児群です。
ここでは各ペン(ハッチ)ごとに温風が出て暖房されるようになっています。
さらに、生まれてここに来た子牛には、布団乾燥機を包んだ布団を被せて保温してあげています。
これは哺育管理スタッフのアイデアだそうです。
「もう歳だし、あえて苦労しなくても……と言われそうだが、そこで甘んじたり、ひるんではダメ」と60歳代・70歳代の同志酪農家7人が中心になって新設した大型牧場。
北海道天塩町の同会社 ミルクファーム天塩です。
「若者達に『これだったら楽しくやっていけるね』と言ってもらい、継承してもらえる牧場を作る。それが自分達の夢であり使命だ」と意欲満々。
その高齢パワーと熱意に圧倒されました。
各地でこうした事例が現れてほしいと思います。
詳しい内容はDairy Japan 3月号で(本日発売)。
現在編集中のDairy Japan4月号の連載「誰にも聞けない酪農キーワード」は、蹄底潰瘍がテーマです。
本誌読者の皆様は、常に蹄の健康に注意を払っていることと思いますが、お手元に届きましたら、ぜひご一読ください。改めて蹄を考えるきっかけになると思います(発刊までまだ1カ月強ありますが……)。
本稿の「はじめに」では著者が、蹄病で脚が痛い牛の行く末を「生産寿命の短縮」と表現しています。それは、脚の痛みによって採食量の低下や固め喰いをし、蹄病以外の疾患にかかりやすくなってしまうこと、明瞭な発情徴候を示さなく成ることによる繁殖成績に低下、難産・子宮捻転のリスク増と、さまざまなリスクが高くなることにあります。それだけでなく、管理する人の労力も増加してしまいます。
裏を返せば、健康な蹄は、それらのリスクを低くし、乳量のロスを減らし、管理労力も増加しないことになり、メリットがたくさんあることになります。
著者は蹄底潰瘍の対策として、1.蹄を整える、2.横臥時間を確保する、3.栄養管理、4.蹄病の早期発見、をあげ、それらについて詳しく解説しています。
農場によって蹄病の発生傾向や発生要因はそれぞれだと思います。ぜひ、それぞれの農場の特徴や蹄病の発生傾向を踏まえて対策を考えてください。