日射病・熱射病の発生状況《続報》

8月13日に配信した「日射病・熱射病の発生状況」の《続報》です。
今年は8月上旬・中旬とも、蒸し暑い日が続きました。
その影響が乳牛に出てしまいました。

乳成分や体細胞数にも、7月から影響が出ています。
7月の合乳の乳脂率は3.785%(前年同期は3.872%)、乳蛋白質率は3.149%(同3.216)と低くなっています。
7月の合乳の体細胞数は、10万以下が2.6%(前年同期は4.3%)、10万から20万以下が52.4%(同60.9%)と減り、20万から30万以下が42.1%(同32.8%)と増えています。

さらに心配なのは繁殖です。
早期の回復を祈るばかりです。

根釧パイロットファームの光と影

「根釧パイロットファームの光と影」という本が発刊された(北海道新聞社)。
著者は芳賀信一氏。
根釧パイロットファーム入植者の一人であり、根釧パイロットファーム開拓農協理事、中春別農協組合長理事を務められ、そして天皇杯を受賞されたことでも知られる方だ。

ロマン、希望、挫折、悪夢、再建…本のタイトルにもあるように「光と影」で知られる根釧パイロットファーム。
著者は、国家の一大事業の渦中に生きた農民の一人として、そのなかで経験した「光と影」を極めて冷静に振り返り、綴っている。

現場と机上計画のギャップ、機敏な計画修正の必要性、現場から声を発することの大切さ、仲間の尊さ等々、酪農において今も忘れてはならない事柄が各頁から読み取れる。

日射病・熱射病の発生状況

残暑お見舞い申し上げます。
北海道は例年にない、湿度が高く暑い日が続いています。
そこで気になるのが、乳用牛の日射病・熱射病の発生状況です。
北海道農政部の資料によると、6月も7月も日射病・熱射病の多発が続いていることがわかります。
ヒトも牛も、くれぐれも体調管理にお気をつけください。

お宅のTMR調製のやり方は?

ご好評をいただいております本誌シリーズ「これでいいのかな? うちのやり方」。
来月(9月)号のテーマは「TMR調製のやり方」です。

原料の投入の順番は? という質問に、いろいろなお答えをいただきました。
以下は、その一部です。

配合飼料、グラスサイレージ、コーンサイレージです。

サイレージ(グラス、コーン)、生パルプ、ルーサン乾草、配合飼料、単味飼料、添加材です。

濃厚飼料、ビタミン・ミネラルなど(計量して、群ごとのバケツに入れて置いておく)、その次にサイレージです。

まずロール(ラップ)サイレージをそのまま1個。ロールが切れて細かくなってから、配合、コーン圧ペン、グラスサイレージです。

また失敗談としては、以下のようなものもありました。
ロールのネットを切らずに(外し損ねて)、ストンと落としちゃうことがたまにあります。
ヤバいって思うけど、ネットは見事に細かく切れちゃうんです。

9月号をお楽しみに。