今年は長雨と低温が続き、小麦などには相当な被害が出ている北海道。
札幌は昨日、久しぶりに青空が出て、近郊の酪農家のみなさん一斉に二番牧草の収穫、敷料の麦稈集めに出ました。
「麦稈集めは平年なら7月25日くらいから。だから1週間くらい遅れています。うちは、その前にアルファルファ二番草の収穫を終えなければならないので、水分調整がままならないままラップにしちゃいました」というYさんも、麦稈集めで大忙しです。
2005年に根室管内別海町のI牧場に初めて導入され、本誌2006年9月号、2007年6月号、2008年8・9月号で解説された「伏流式人工湿地(ヨシ濾床)浄化システム」です。
I牧場では1日に出るミルキングパーラー雑排水は約17t。
雑排水には、パーラーの洗浄水のほか、廃棄乳(治療中で出荷できない乳など)も含まれます。
それが見事に浄化処理されています。
このシステムの良い点についてIさんは、「廃棄乳が入れられること。そして、ほとんどメンテナンス、維持費がかからないこと。落差を利用しているので、電気代はポンプ1台分だけ」と言います。
一番下の段(4段目)からは、きれいに浄化された水が流れていました。