現場でSARAを見つけるポイント【DairyPROFESSIONALVol.21】

【現場でSARAを見つけるポイント】(DairyPROFESSIONAL Vol.21 Part4より)

ルーメンpHが低下し、さまざまな障害を引き起こす可能性のあるSARA。きちっとルーメンpHを計測できれば早期に対応ができますが、日常の観察でSARAを見つけ出すのは容易ではないと思います。

そこで本稿より「SARAを疑う症状」をいくつか紹介します。まず前提として

・SARAは個体より牛群の問題として捉えるべき・個々よりも群としての症状のほうが明白である

さらに臨床的なサインとして

・牛群全体の反芻時間が減少する(少なくとも40%以上は反芻していなければならない)

・糞の状態は、明るく黄色く甘酸っぱい匂い、糞中に気泡が入っている

・理由が明確でない死亡や淘汰が増える

 

という点を紹介しています。

当てはまる節はありますでしょうか?

詳しい解説は「DairyPROFESSIONAL Vol.21」でご確認ください!

 

経営改善のきっかけは?【DairyJapan10月号】

【経営改善のきっかけは?DairyJapan10月号】

酪農には、毎日「収穫作業」があり、定期的に資金を得ることができます。そのため小さな資金繰りはしやすいですが、大きな投資はなかなか起点が作りにくいのも現実のようです。

農場の経営が上手く回らない場合、問題点が散在しており、どこから手を付けたら良いやら……なんてことも。そんな時は、表面に浮かんでいる問題を「なぜその問題が起きているのか」という視点で、深堀ります。そこで出た問題をさらに「なぜなのか?」と追及する。それを繰り返す。こうして問題の原因を追究して追求して追求していくと、本質的な問題にたどり着くことができるのです。5回以上繰り返すと良いそうです。

また経営改善や投資の際に、家族経営ならば、家族の意見をまとめることも重要になってきます。著者は、経験した事例をもとに、家族の意見の相違をまとめることは、飼養管理と同等に酪農経営者に求められる能力としています。

「”気づき”と共有から始まる経営発展の仕組みづくり」その2

目を通してみれば、何か新しい気づきが生まれるかもしれません。

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今月のまんがこばなしこうし【DairyJapan9月号】

【今月のまんがこばなしこうし】DairyJapan9月号より

●配合飼料高騰の今こそ、飼料効率を見直そう

「エサ、高い……」な昨今ですが、ここで仕方ないと割り切るか、一度立ち止まって見直してみるかで、今後の収益が変わるかもしれません、

飼料効率を改善する方法の一つは、ルーメンの細菌叢の分解能力を高めること、10喰ったエサのうち、今までは6吸収していたところを7吸収できるルーメンにしよう!ということでしょうか。そのためには、高品質な粗飼料を与え、健全なルーメンマットを形成する必要があります。切断長も、長すぎると分解されにくいですが、短すぎると通過速度が速すぎてSARAを引き起こすかも。

1日の給飼回数を増すなどで、対応していきましょう。長期的な遺伝改良ももちろん重要ですが、今日からできる改善もあると思います。

ぜひ本誌をチェックしてみてください。

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お産の環境:DairyJapan9月号

【酪農家を楽にする 牛のためのお産】DairyJapan9月号より

放牧中の牛が分娩する際は、群れの中でなく、少し離れた草むらなどで座って分娩します。分娩後も子牛が立ち上がるまで母牛はその場で寝ていることが多いようです。

牛にとって理想の分娩環境を考えるうえで、母子ともに安全で衛生的に過ごせることが重要となります。乳牛の分娩環境を考えるにあたって整えるべき環境は三つ。・精神的環境・物理的環境・衛生的環境です。

牛は本来、群れで行動する動物なので、分娩する直前までは群れの中にいます。長期間独房で隔離生活を送るのは、牛にとってストレスが大きいと考えられます。

また寝起きがしやすい環境は、子宮捻転屋や子の不正な体位による難産リスクを低減します。静かでふかふかの寝起きしやすい牛床であれば、牛はすぐに伏臥し、寝起きを繰り返すことで分娩が進行します。

分娩数週間までの牛では、汚染による子宮炎や子宮内膜炎がよく見られ、やがて分娩後の早期受胎率の低下につながります。これは、多頭飼育されてる牛の環境が衛生的に劣悪になり、分娩時、分娩後に環境細菌の襲撃をうけた結果です。

本稿では、これらのほかにも整えるべき環境を詳細に解説し、そのうえで理想的な分娩環境についてまとめています。

理想的な分娩環境とは、

・清潔で乾燥している

・広さは最低でも20㎥以上

・段差がなく、平らで、寝起きがしやすい

etc…

詳しくはDairyJapan9月号をご覧ください。

 

Dairy PROFESSIONAL 最新刊のご案内

2021年9月増刊号表紙

 Dairy Japan臨時増刊号《Dairy PROFESSIONAL》最新刊が発売されました。
 本誌をご購読いただいている皆様のお手元に届いた頃と思います。

 今回の特集は【乳牛の消化と吸収】
 乳牛の生産性を考えるうえで、採食した飼料の消化・吸収を理解することは重要なファクター。
 一方で、高度に改良された現在の乳牛の栄養管理は繊細で、ときにアシドーシスをはじめとする疾病のコントロールも必要となります。
 そこで本特集では、乳牛の消化と吸収をさまざまな角度から見直すため、八つの視点から考えます。

 今までの酪農情報誌の増刊号になかったスタイルで、より実用的に!
 タイムリーかつ収益向上につながる技術特集をはじめ、4カ月ごとの経営情報やマーケティング情報を整理し、酪農経営におけるPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)、いわゆるPDCAサイクルに役立つ内容が満載の《Dairy PROFESSIONAL》。
 皆様のお仕事に、ぜひお役立てください。


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 Vol.20【特集】しない・させない・みずごさない 乳房炎対策
 Vol.19【特集】乳牛のモニタリング
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