乳は食糧として作り出される唯一の天然物

今月は「牛乳月間」ですね。
この時期になると、いつも思い出して話題にするのが、この文書です。

動物の乳は天然物の中で食糧として作り出されてくる唯一のものである
私達が食べている食材を一つ一つ思い浮かべてみてください。
食糧として作られてくるものは、ほかにあるでしょうか。
果物や花の蜜のように、ほかの動物や昆虫に食べてもらうことを期待して作られるものもありますが、これらはタネや花粉を他所に運んでもらうために動物や昆虫を誘引するためのものであって、食糧として作られるものでありません。
乳は食糧として作り出される唯一の天然物であり、だからこそ、ほかの食材にない特別な能力を備えているのです。
~Dairy Japan 2009年6月臨時増刊号『ミルクの本』、伊藤敞敏より~

この文書、ぜひ皆さんの口からも、多くの人へ伝えてください。

画像は中央酪農会議「酪農イラスト素材集」より
https://www.dairy.co.jp/rsozai2021/index.html

酪農YouTube

皆さん、突然ですが、YouTubeって、見ますか?

今や一般人から芸能人までさまざまなジャンルの人が自身のチャンネルを持ちそれはそれは多様な映像が配信されていますよね。

私もよく見ています(お気に入りは、自転車を組み立てる映像や、木工製品を作り上げる工程の映像です)。

そんな流れはやはり酪農業界にも来ているようで、酪農家さんが仕事や生活の様子を配信していたり、コンサルタントの方が解説をしたりなどいろいろあるようで。

なかでも最近気になっているのは、管理技術や知識について解説されている映像です。とても分かりやすく実践しやすい!

普段は月刊誌や書籍の記事にて酪農技術情報をお伝えしているわれわれですが、映像という伝え方もまたわかりやすくて良いなと思うところがありました。

皆さんがおすすめする酪農系YouTubeは、どんなものがありますか? 是非教えてください。

農場の看板

先日こんなニュースを耳にしました。

福岡県の農場で産まれたET産子が、GTPI+3000、NM$+900をマークしたそうです。

私の知識不足で見たときはピンと来ていなかったのですが、同じくゲノム検査を行なう生産者の方々との話でその凄さがわかってきました。

これから徐々にでも乳牛のレベルが上がってくると収益UPにつながりますね。

さて、話は変わりますが、取材でさまざまな農場へ伺うと、「〇〇牧場」という屋号のほかに「〇〇HOLSTEINS」のような看板をたまに目にします。デザインも皆さんさまざまで、取材で気になるポイントの一つです。

皆さんのお気に入りの看板や屋号はどんな感じなのでしょう。是非自慢してください!

 

 

最新技術の導入は、意外とカンタンかも?

先日、農場のIoT技術を取材しに神奈川県の農場へ行ってきました。家族経営で牛飼い40数年というYさん。今までの経験や感覚、ご自身が培ってきた技術があり、育てる牛もエクセレントな牛が多いなかで、新たにIoTカメラを導入したとのこと。

「今までのやり方に新しいものが入ってくるという違和感はありましたか?」と尋ねると、

「これが時代かな。便利だよ」とあっさり受け入れておられました。「スマホで見れるからね!とくに覚えることも少ないし、操作も簡単だったと」Yさん。

確かに、いまの時代はスマホを所有している人が多いですもんね。今なんとなく使えているスマホで簡単に取り入れられるのであれば、さほど抵抗がないように感じました。

ユーザーのハードルを徹底的に取り払って受け入れもらう。僕らも読者の皆様に難しい思いをさせずに技術や情報をお届けできたら良いなと思いました。

さぼらずに楽を追求する

4月号の取材でお邪魔した栃木県K牧場。搾乳時のディッピングに、柄の長いディッピングカップを使用していました。

これのおかげでしっかりディッピングをしながら作業の負担が軽減されたそうです。

やるべきことをさぼらずにいかに楽をしてやるか?を考え続けることが、業務の効率化や、さらなる生産性の向上につながるのかもしれません。

私も見習わなければ!