ニュージーランドにおける草地農業研究の第一人者であるガビン・シース博士(ニュージーランド国立研究所)の特別講義が5月31日、酪農学園大学(北海道江別市)で行われました。
主催は、ニュージーランド大使館、同大学、創地農業21です。
同博士は草地農業を成功させるポイントとして、
「牧草の生長の仕方をきちんと理解すること」
「放牧地の健全な土壌を認識すること」
「放牧地のマネジメントとして、1ha当たりの牛の頭数、季節繁殖が重要であること」
などを紹介しました。
また、放牧草の緑色が多く消化率が80%と高ければ、乾物摂取量は18kg/日、代謝エネルギーは212MJ/日にもなるのですが、消化率が60%と低くなると、それぞれ10kg、88MJとなることから、いかに放牧草の維持・管理が重要であるかを強調しました。