神奈川県のK牧場では、ホルスタインのほか、ジャージー種の乳牛を8頭管理しています。
圃場面積の少ないK牧場では、自給飼料の通年給与はままなりません。しかし、堆肥処理などのため自給飼料生産は続けなくてはならない。そのため、ジャージー種を自給飼料の有効活用のために導入したと言います。また、ジャージー種には受精卵の借り腹としての利用価値も見出しています。
Kさんは、「基本はホルスタイン。プライドのためにも、ホルスタインで改良を進め、乳を搾ることがあくまでも主流」としつつ、今後は地元農協で販売するソフトクリームの原料乳として、ジャージー生乳を使い、その付加価値を高めることを計画しています。
規模拡大が難しい都市近郊酪農で、経営体力を強化し、収益性を高めるためのチャレンジは続きます。