4月も終盤に差し掛かり、すっかりと春の陽気になってきました。そろそろ暑熱対策を考える時期にきたという感じでしょうか。
写真は静岡県のM牧場の牛舎外観です。プッシュ&プル横断式牛舎、いわゆる横断換気の強制換気牛舎の排気側を撮影したものです。外気温や湿度、舎内環境をモニターしてコンピュータ制御でファンの出力をコントロールするものです。
M牧場は、既存の牛舎にも換気ファンの設置・増設、細霧装置の設置など改良を加えてきましたが、約3年前にミルキングパーラー更新の際に、同時にこの牛舎を建てました。
現在は分娩後のフレッシュ牛と高泌乳牛をここで管理し、既存の牛舎ではそれ以降の搾乳牛を管理しています。繁殖対象牛は全頭、横断換気牛舎で管理することで、夏場でも種が止まるようになったと言い、結果、春生みの乳牛をきちんと確保でき、年間を通じた乳量の安定、子牛生産の安定が見られるようになったとのことです。
5月下旬に発刊するDairy Japan6月号では、このほか既存繋ぎ牛舎のトンネル換気への改造など、暑熱対策関連の記事に注目してください。