一昨日(26日)の晩に札幌市で、札幌市主催の「人事担当者・管理職向けセミナー」が開催されました。
講師は、弊誌にたびたび執筆いただいている平岡祥孝教授(札幌大谷短期大学部、近著はDairy Japan6月増刊号「ミルクの本/牛乳の消費拡大に向けて」)で、今回のセミナーのテーマは「ミドルの仕事―仕事で育て、仕事で育つ―」でした。
平岡教授は、ご専門は牛乳のマーケティングですが、こうした人材マネジメントなどについても造詣が深いことで有名なのです。
この日は、各企業の人事担当者がたくさん参加しました。
セミナーに参加してまず感じたことは、どの企業も、管理職と今の若者世代にはいろんな溝があるのだということ、その若者(人材)にどうしたら活躍してもらえるのか模索しているのだということ、でした。
酪農も、後継者やスタッフに対して同じですね。
では、それをどうするか?
そのアイデア・ヒントとして、人を育てる人の力量と腕前として、以下の七つが紹介されました。
1. 観察力:若手をよく観る。
2. 傾聴力:若手の話をよく聞く。
3. 伝達力・教育力:若手が理解できるように伝える。
4. 思考力:考えて、考えて、考えぬく。
5. 仕事の見直し:時間的、精神的余裕を生むようにする。
6. 結果評価と過程評価:結果を評価するだけでなく、そこに至るまでの過程(プロセス)も評価する。
7. 「気づき」と「思いやり」:「自分を大切にしてくれている」という実感を持ってもらう。
なお、平岡教授には、これから発刊するDairy Japan10月増刊号「人を活かす 酪農場マネジメント」(9月25日発刊)でも、それに関連した内容をご執筆いただきました。
乞うご期待!