向井牧場(大空町)、ドリームヒル(上士幌町)、奥村牧場(芽室町)が受賞

向井牧場(大空町)、ドリームヒル(上士幌町)、奥村牧場(芽室町)
北海道農漁業電化協議会会長表彰を受賞

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北海道農漁業電化協議会は6月4日、札幌市内で「平成19年度農漁業電化功労者表彰式」を開催しました。これは農業電化による経営や技術の改善に取り組んでいる農業者や団体を表彰し、その成果を広く紹介して農業電化の推進を図るものです。
今回は北海道農漁業電化協議会会長表彰として、以下の3軒の酪農場が受賞しました。

向井牧場:
牛舎の照明を蛍光灯から高圧ナトリウムランプに変更。牛舎が明るくなったことにより、乳牛をより細かく観察でき、発情発見、疾病予防等、より精度の高い管理が可能になった。光周期の利用(16-18時間明るく、6-8時間暗くすることにより乳量アップを図る)にも取り組んでいる。

ドリームヒル:
国内最大規模の50頭ロータリーパーラーからの排水浄化施設を導入。排水基準をクリアし、かつ大規模搾乳での汚水処理の簡素化を図っている。2000頭規模の搾乳をめざし、環境整備・対策にも積極的に取り組んでいる。

奥村牧場:
高温洗浄に必要な給湯施設を灯油ボイラーから電気温水器に変更。洗浄に必要な70℃以上の高温湯2t/日を安定的に使用することにより、高い洗浄効果が得られている。燃料費が灯油大型ボイラーと比べ4割以上の削減が図られ経済効果が出ている。

繁殖管理の目標設定

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大動物継続教育合同セミナーが先週、酪農学園大学で開催されました。
「牛群検診の明日を考える?飼養管理の現場から?」というテーマで行われたセミナーのなかで、ゆうべつ牛群管理サービスの安富一郎氏(コンサルタント獣医師)は、「乳用牛群の生産性向上に向けた獣医サービス」を講演しました。

安富氏は農場の生産性を上げる三つの要素として、「飼料設計」「淘汰率の低下」「年間分娩頭数の増加」をあげ、それらは歯車でつながっていることを解説しました。

そして繁殖管理の目標設定は、
●発情発見率50%以上
●妊娠率20%以上
●初回授精:分娩後50?80日
●分娩予定頭数のバラツキを減らす
としているとして、それぞれバラツキを減らすことを強調し、そのための具体策や事例を細かく解説しました。

ワーカーに任せていい仕事、任せたくない仕事は、次のどれ? その2

《前のブログの続き》
解答は以下でした。

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《ワーカーに任せていいもの》
ごまかしや手抜きをしても後から必ず結果でばれる仕事。
それは以下。
■搾乳⇒乳房炎や体細胞数でわかる。
■飼料プログラムの調整⇒乳量、乳質、健康などの変化でばれる。
■バンクマネジメント⇒一目でばれる。
■発情の発見⇒他の人間でもわかる。
■子牛の世話⇒下痢、肺炎、清潔などですぐわかる。

《ワーカーに任せたくないもの》
■ストール(牛床)の清掃と手入れ⇒意識的な労働で、バクテリアを意識した仕事をしたかどうか、後から見てもわかりにくい。
■除糞作業⇒本来の目的は乳質の向上であるが、糞を外に出せば、それで終わりと考えがちである。

書籍『ふたたび酪農』の中にも、こうした内容が盛りだくさんですので、まだ読んでいない方は、今すぐご注文ください。
以下へアクセスしてください。
http://www.dairyjapan.com/publication/pub01/syousai031.html

ワーカーに任せていい仕事、任せたくない仕事は、次のどれ? その1

弊社から好評発売中の書籍『ふたたび酪農』の著者である伊藤紘一氏(ウイリアムマイナー農業研究所)のセミナーが一昨日(21日)、北海道根室管内の別海町で開催されました。
これは酪農活性検討会(会長/伏見廣氏・別海町)主催によるもので、演題は「日本酪農を取り巻く環境-世界と日本の政治経済情勢-」でした。

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実はその前日(20日)の晩、特別版の「農場スタッフ・トレーニング・セミナー」が行われました。
その演題は「大規模酪農と雇用フタッフ?オーナーの観点とスタッフの観点?」です。

そのなかで伊藤紘一氏は、セミナーに参加された農場スタッフのみなさんに、
「もし、あなたがオーナーならワーカーに任せてもいいのはどれですか? 次の仕事から選んでください」と出題しました。
次の仕事とは以下です。
■搾乳
■飼料プログラムの調整
■バンクマネジメント
■ストール(牛床)の清掃と手入れ
■発情の発見
■子牛の世話
■除糞作業

あなたなら、どれですか?
《次のブログに続く》

幹周り4.4mの大木

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紋別市藻別の道道沿いにある高橋広幸牧場の前に、大きな大きな木があります。
そこには看板があり、以下のように書かれています。

《藻別のナラ記念保護樹木》
この木は、推定樹齢300年のミズナラです。
ミズナラは、水分が多く燃えにくいのでミズナラと言われており、ドングリが成る木としても知られています。
樹高は18メートル、幹周り440センチメートルあるこの大木は、開拓当初から地元住民により保存され敬愛されてきたことから、記念保護樹木として指定されました。
昭和49年3月30日指定 北海道

丁寧に祀られたこの大木を見ると、開拓時代の風景を想像し、苦労した先人への感謝の気持ちでいっぱいになります。