ビニールで囲ったペンで子牛は清潔・快適

網走管内のH牧場は、子牛ペン(柵)の周りをビニールで囲い、子牛にとって清潔で快適な環境を与えています。
これにより、子牛同士の接触もなく、換気も良く、隙間風の心配もありません。

もちろんビニールは、汚れたり、新しい子牛が入るごとに、新品に交換します。
ビニールの交換は、適切な長さに切って、ビニールハウス用のパッカーで止めるだけなので簡単です。

冬は上にヒーター、前方もビニールで囲うので、暖かくて快適です。

子牛の今の環境温度は何度ですか?

寒い日が続いています。
北海道は昨日、各地で今季の最低気温となり、上川管内占冠村で氷点下34.4℃、十勝管内陸別町で同30.9℃、釧路管内弟子屈町川湯で同30.1℃など、道内で2年ぶりに氷点下30度台を記録しました。

2月3日付けのDJニュースにあるように、全酪連「酪農セミナー2010」が2月2日に札幌市で開催されました。
そのなかで「子牛に対する環境ストレスの影響」として、子牛の臨界温度(=体温を維持するためにエネルギーを費やさねばならない環境温度)の話がありました。

子牛の臨界低温は、21日齢以下では15℃、21日齢以降は5℃で、環境温度がそれ以下になると、暖かく保つために必要なエネルギーが増加するそうです。
逆に臨界高温は25℃で、環境温度がそれ以上になると、涼しくするために必要なエネルギーが増加するそうです。

エネルギー要求量が増加すれば、その分を補給しなければ、子牛の平均日増体は減少し、健康が損なわれます。
ちなみに体重45kgの子牛の維持要求量を代用乳粉末で見ると、気温16℃で380gに対し、氷点下18℃では730gと2倍近くになるそうです。

暖を求めて

厳寒の十勝、O牧場にうかがいました。
牛たちは、太陽を全身に浴びようと、横向きになっています。
寒い日ほど、そうするそうです。

エサを食べて、ベッドで休息し、その後に暖がほしい牛たちは、日だまりにやってきます。
「若い牛が多いかな」とOさん。

ちなみにO牧場は、太陽の光が入るように、ホールディングエリアを南向きに設計してあります。

“長もの”は体調(ルーメン発酵)モニターに役立つ

北海道上川管内のG牧場は、フリーストール牛舎および産褥牛用フリーバーン牛舎の一部に乾草を置くスペースを確保し、牛が自由に“長もの”を食べられるようにしています。
「TMRを食べている牛は“長もの”があると、それを食べて自らの体調(ルーメン発酵)を調整します。だから体調のモニターにも役立つんです。とくに産褥牛群は、それをやる価値は大きいです」と言います。
ちなみに、その乾草の横には、塩、重層も置いてあります。

ルーメンといえば、待望の2月臨時増刊号「ルーメン8」が来月発刊されます(2月5日発行)。
ご期待ください。

かわいいオブジェがお出迎え

あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、Dairy Japan 1月号および付録DVDは、既にご覧いただけたと思います。
その付録DVDの「お宅の搾乳、見せてください/鹿追町・國枝牧場」のオープニングで目を引くのが、この、かわいいオブジェです。
國枝牧場では、このオブジェが訪問者をお迎えし、また道路の通行人を和ませてくれます。
このオブジェ、よく見るとディッピング剤の容器(本体部分)と鉄板(屋根部分)で作られています。
これは奥さまの手作りで、牛の絵も奥さま作です。