きれいに喰い込む

牛達が本来喰えるエサの量をきちんと食べ切ってもらうことを「きれいに食べてもらう」と表現する根室管内のOさん。
「きれいに食べてもらう」ために、搾乳ロボット牛舎でのPMR自動給飼機による給飼タイミングを試行錯誤しました。

そして今のやり方に落ち着きました。
それは1日6回給飼で、まず、6時・7時半・8時半と立て続けに与えます。
その理由は、「朝は食欲旺盛で採食スピードが速いから」(Oさん)。
その後、10時・14時・16時に自動給飼します。
そして合間に、牛の様子を観ながらエサ寄せを行ないます。
これがO牧場の乾物摂取量(DMI)を高めるバンクマネジメントの一つとなっています。

一方、TMRセンター利用で、「夕方のほうがたくさん食べる」という牧場もあるそうです。
給飼方法(システム)によって、採食パターンは違ってくるようです。

身体測定しよう!

ホルスタインの発育値が25年ぶりに「推奨発育値」という名称で更新されました。
それは生産寿命の延長が期待できる牛体サイズに改良するための指標です。
ヒトも乳牛も健康で長く活躍してもらうためには、身体測定を定期的に行なうことが必要ですね。
ぜひこの「推奨発育値」の活用を!

※詳細はDairy Japan 7月号

ゴクゴク

牛もヒトも水分補給が話題になる時期ですね。
十勝管内A牧場の育成牛舎です。
「どの牛も十分に飲水できるように」ということから、プラ容器を利用した自作の水飲みが設置されています。

ちなみに乳牛の飲水要求量は以下とされています(『乳牛管理の基礎と応用』Dairy Japanより)。

コロナ緊急事態宣言は解除されましたが、今月いっぱいは農場訪問取材を取りやめているので、取材後記の蔵出しでした。

牧場従業員さんが描く「ほっこりマンガ」

今週発売のDairy Japan 6月号には、新連載「ほっこりマンガ/ぼくはうしくん」が載っています(3つの四コマ漫画)。
作者は北海道十勝管内新得町にある(有)北広牧場の従業員さんです。
搾乳・哺育・繁殖(人工授精も)などを担当されており、同牧場が認証取得しているISO22000(食品安全管理の国際規格)ではHACCPチームメンバーで文書・記録を担当されています。
「ひょんなことからマンガを描くことになりました。仕事の合間に描いています」とのこと。
コロナ不安が続いていますが、「ほっこり」してください。

自由摂取

十勝管内K牧場(平均乳量約1万2000kg)は、すべての搾乳牛に糖蜜を自由摂取させています。
「全頭を高泌乳牛ととらえて、デンプンに頼らないエネルギーも与えることで牛の健康維持を図っている」とのこと。
糖蜜容器を置く台は、地元の鉄工所に作ってもらったそうです。

これは以前に取材したときの一場面です。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、農場訪問取材を取りやめております。
今は、大好きな牛乳・乳製品を自由摂取しながら、一日も早い終息を願い、こうした取材後記ブログを配信できることを待ち望んでいます。