バイオガスプラントの消化液を

先日、宮崎県のH牧場を訪ねました。

H牧場は平成22年に猛威を振るった口蹄疫による被害を乗り越え、ICT化など新たな取り組みを続けてきました。搾乳ロボット牛舎やバイオガスプラントの稼働など、先進的な取り組みをしています。

バイオガスプラントでメタン発酵後に排出される固形ぶんを敷料に、そして液ぶんは液肥として圃場に還元されています。しかし、液肥の散布には運搬や散布機の燃料、オペレーターの人件費がかかります。そこでH牧場では試験として液肥を3倍濃縮し、さらに無人散布機を試験導入し、それらの問題の軽減に取り組んでいると言います。

今後はバイオガスプラントから出る排熱をハウス栽培に利用することも考えているとHさん。元は糞尿処理のためにはじめたバイオガスプラント事業が、敷料コストの低減や液肥利用、そして新たな作物栽培へと大きな広がりを見せてくれそうです。