エネルギーの自給を

バイオマスプラントというと、大規模農家のお話と思う方が多いと思います。実際、私もそうしたイメージを持っていました。
しかし、先日お邪魔した兵庫県のY牧場は経産牛40頭、育成牛20頭規模でバイオマスを導入しています。
Y牧場は神戸市の閑静な住宅街に隣接した牧場。そのため、環境対策には必然的に力が入ります。
牛舎で出た糞尿は固液分離し、固形分は堆肥化、液分はバイオマスの原料となります。また、野菜くずや排水も原料に。
それらをバイオマスユニットで加温・発酵させ、メタンガスを回収します。このメタンガスをボイラーの熱源などとして利用しています。
消化液は液肥として自家産野菜の栽培に利用するほか、近隣の耕種農家や水稲農家でも利用され、その質は高く評価されています。
Yさんは持続可能な農業のためには、循環可能な農業にすべきと言い、さらに「いつ、どんな災害が起こるかわからない」とも言い、エネルギーの自給も高めたいと話してくれました。
詳細はDairy Japan12月号で。