ぜひとも飼料の見直しを~書籍レビューブログVol.10 ~

皆さんは、エサの見直しってどの程度行なっているんでしょうか?農場によっても、地域によっても全然違いますよね。「順調に喰っているよ」という方、是非とも秘訣を教えてください。

牛の食事も随分と幅がありますね。生もの(生草)から漬物(サイレージ)、きちんと料理されたものまで(TMR)幅広いです。

そんな牛のためのグルメ書籍をご紹介します。

『飼料特性を理解して上手に設計に活かす』

本書を読んでみて、飼料それぞれの「特徴」「使い方・注意点」「給与事例」などを端的にまとめてあり、必要な情報にすぐにアクセスすることができるなと思いました。同時にこんなに種類があったのか。と驚きました。

本書に記されている主な項目は、

・生草(寒地イネ、暖地牧草、ソルガム)

・サイレージ(オーチャード、イネWCS、トウモロコシWCS、イアコーン、コムギWCS、オオムギWCS、バレイショデンプン粕、茶系飲料粕、竹、)

・乾草(アルファルファやチモシーをはじめとした流通飼料10種、輸入系など)

・穀物/豆腐(濃厚飼料原料などなど)

・糟糠類(フスマ・米ヌカ類)

・油粕類(大豆粕・ナタネ粕)

・副産物資源(エコフィードなど)

・TMR(基礎的な情報から、給与方法、二次発酵対策など)

・特殊飼料(バイパス油脂・ビタミン・マクロミネラル・抗酸化物質など)

 

それはそれは細かく丁寧に載っています。

飼料の再設計や「こんな要素が欲しい」などのタイミングで役に立つのではないでしょうか。

飼料メーカーさんや栄養系メーカーさんのお役にも立つと思います。

今はエサの調達方法もさまざまですが、どのようなものを給飼しているかは、生産者の皆さんは共通して知っておくべきことではないでしょうか。ぜひとも飼料の見直しを!