シカ対策

北海道は以前からエゾシカによる農林業被害や交通事故などが深刻で、さまざまな対策が行なわれています。
エゾシカによる作物別の被害金額は、牧草が22億5000万円で全体の約5割を占め、次いでビート、水稲、馬鈴薯、デントコーン、根菜類の順となっているそうです。

日高管内K牧場は、以前からエゾシカによる冬期のコーンサイレージ食害に悩まされ、「ひと冬に約500万円の損害を受けた」と言います。
今はバンカーサイロの周囲にシカ柵(ネット柵)を張って防いでいます。

エゾシカは札幌市街近辺にも出没します。
札幌ドームすぐそばにある動物衛生研究部門(動物衛生研究所)北海道研究拠点は、衛生管理区域内にエゾシカなどが侵入しないように電牧を張って防いでいます。

酪農生産基盤の強化には、エゾシカはじめ鳥獣害対策も欠かせません。