都府県では連日猛暑日が続き、人にも牛にも厳しい夏ですね。心より暑中お見舞い申し上げます。
さて、写真はウィスコンシン州のクロスベンチレーション(横断換気)牛舎の入気側を写したものです。向かって右奥(見えないですが)の側面には、たくさんのファンが設置され、陰圧で換気するトンネル換気牛舎です。
この牛舎の入気側には、クーリングパッドと呼ばれる設備が設置され、細かいフィンに水が流れ、陰圧で空気が抜かれる際に気化熱で導入空気を冷却するものです。牛舎内は外気温よりも低く、よどむことなく流れる空気が牛のヒートストレスを低減させます。実際に、取材時の外気温は約30℃でしたが、舎内は寒く感じられるくらいで、その効果は絶大です。
※ただし、この設備がその効果を発揮するには、低湿度であることが条件のようで、高温多湿の都府県では、かえって舎内環境が悪化することも考えられます。