事故防止の一工夫

連日、うだるような暑さが続き体内の温度センサーが麻痺してきたのか、「最高気温32℃」という数日後の予報を見ると「涼しいな」と感じてしまうことが悔しいこの頃です。牛にとっても「耐え難い暑さ」で、いく先々で「暑熱対策にもっと力を入れたいけど、ここまできたらどう対応していいかわからない」と皆さま頭を悩ましています。オフィスのような快適な環境を提供できれば良いのですが……。

さて、先日お邪魔した愛知県のD牧場での1カットを紹介します。

牛舎の柱の赤色灯(パトランプ)がくるくると回っている様子を見かけて、牧場主にその理由を聞いてみました。D牧場はフリーストール牛舎。通路はローダーで除糞します。除糞された糞尿はバーンクリーナーを使って牛舎外に運ばれます。通常、バーンクリーナーの上には転落防止のために蓋が置かれていますが、当然除糞時にはこの蓋が外されます。農場内には、除糞以外にも作業スタッフがいますから、事故のリスクが高くなるわけです。
そこで、バーンクリーナーの稼働と同時にパトランプが回転するようにし、視覚的に危険を知らせるようにしたそうです。
農場にはこのほかにもリスクはたくさんあります。皆さんはどのようなリスクマネジメントをしていますか?