先日、岡山県津山市にお邪魔しました。津山市は中山間地で、まとまった土地や条件の良い土地が少ない地域。そのため、購入飼料を主体とした経営が多いのだと言います。購入飼料主体経営が直面する飼料費の高騰が経営に与えるダメージは、想像に難くありません。
そこでNさんらは耕種農家や粥農家などで生産法人を設立し、水田を借り受けて稲WCSや飼料米などの生産に取り組んでいます。
稲を選ぶ理由は、「苗さえ供給すれば、比較的誰でも栽培できるもの」という理由。また堆肥が少ないことや、鳥獣害、風による倒伏リスクの高さでデントコーン栽培を積極的に選ぶに至らないことも理由の一つと言います。
Nさんは、こうした「地域産飼料」の面的拡大を目指し、まずは近隣他地域での飼料生産とその地域への供給も視野に入れているといいます。
「条件不利地だし機械もないし……」そうした方にはぜひ、11月末にお届けするDairy Japan12月号をご参考に。