驚きの「札幌農学校第2農場」

これは北海道大学構内にある重要文化財「札幌農学校第2農場」です。
同大学獣医学部での取材帰りに立ち寄りました。
というか、当時の面影が漂うこの一角に、吸い込まれる感覚でした。

同施設は明治9年、クラーク博士の大農経営構想によって、一戸の酪農家をイメージした北海道開拓の模範農場(モデルバーン)として建てられたものです。
施設の中には貴重な資料がいっぱいあり、「へぇー」の連発でした。

同農場の代表的種雄牛キング・ヘンドリク(1921年生まれ)の娘牛クイーン・ヘンドリク・ノブ(1923年生まれ)は、6.5才・305日で、乳量1万4250kgだったそうです。
その当時に、そんなに高い能力の牛がいたことに驚きました。

平成元年以降に生まれた北大農場産雌牛は「ホクダイ」の文字から始まりますが、明治時代は「コチヨー」「ユタカ」「マサゴ」「ミドリ」などの文字がよく入っていたそうです。
実はこの名前、先生のごひいきの芸者さんの名前を付けていたということで、これにも驚きました。

まだまだ、たくさんの驚きがありました。
お勧めの視察コースです。

畜産が盛んな国は昔から口蹄疫に苦労していた

上の図は、先日取材した疫学調査の専門家からいただいた資料です。
専門家は、「畜産が盛んな国(ヨーローッパ諸国)は昔から口蹄疫に苦労していた。しかし、その発生件数・発生国数は着実に減少してきた。それは経験で学んだことを防疫体制に活かしてきたからだ」と話していました。

農水省も6月24日、今回の経験を踏まえた「口蹄疫防疫措置実施マニュアル」を通知しました。
それは口蹄疫の疑いを発見したら、迅速かつ的確な初動対応を講じるためのものです。
本誌8月号に詳細を掲載します。

新たな感染が今週(7月5日)確認されましたが、そのマニュアルに基づき、「点」で封じ込められたようです。
このまま終息を迎えることを願うばかりです。
がんばれ宮崎!

エゾシカの口蹄疫の感染リスクは?

DJニュース(6月30日)でお伝えした酪農学園大学主催の「緊急セミナー 口蹄疫」。
講演の一つ「口蹄疫と野生動物管理」で演者の伊吾田宏正氏(同大学・環境システム学部講師)は、野生シカの口蹄疫の感染リスクについて解説しました。

そのまとめは以下です。
・野生シカ類の感染事例は稀。
・エゾシカは増加しているので、高密度下で感染したら蔓延する可能性もある。
・保全生物学的リスクを念頭において、冷静な評価と普及啓発が肝要。
・効率的な情報収体制と段階的な対応体制を構築すべき。
・食の安全と野生動物管理がリンクする北海道を目指すべき。

ちなみに北海道庁は口蹄疫侵入防止対策の一つとして、野生シカの口蹄疫に関する窓口を設置しています。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/yaseijikakouteieki.htm

初めて見ました「除角の専用枠」

Dairy Japan 7月号の特集は「うちの今の哺育・育成管理」です。
取材で、初めて見た機器がいくつかありました。
その一つが、この「除角の専用枠」。
P.19に載っているものです。
体重測定もできるのだそうです。

「除角のポイント」については、4月号のP.49をぜひ再読ください。

美味い! カマンベールチーズ寿司

本誌6月号の特集「6月は牛乳月間/牛乳・乳製品の消費(需要)拡大を!」の「消費拡大 私のアイデア」で読者の方からご投稿いただいた「カマンベールチーズ寿司」、とても美味しいです。
ぜひお試しください。
作り方はP.27です。
20日(日曜)の父の日に、お父さんに食べてもらうのも良いのではないでしょうか。