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デーリィ・ジャパン ニュース(10月2日付け)でもお伝えした講演会で鈴木宣弘氏(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)は昨日、WTO農業交渉について以下のように解説しました。

「日本は国産の食料が重要だとしている一方、自由貿易を損なってはいけないとしており、整合性がとれていない。
世界の食料輸出国は余ったものを安く売るための、隠れた輸出補助金をたくさん持っている。
それなのに輸入国がさらに関税を下げていくというのは非常にバランスが悪い。
安く売り込むための保護を残したまま、買い手にはもっと裸になれということ。
こういう交渉を日本はやっている。
WTO農業交渉は先般、決裂により立ち止まることができたが、それはインドと中国によるものだった。
日本はどんどん追い込まれている。
これからの交渉は、日本の交渉力の弱さという意味も含めて、深刻な問題を突きつけられている」

2 thoughts on “自由貿易と国内生産は両立しない!”
  1. NHKスペシャル「世界同時食糧危機(1)アメリカ頼みの“食”が破綻する

    NHKスペシャル「世界同時食糧危機(2)食糧争奪戦?輸入大国・日本の苦闘?」

    http://tv.yahoo.co.jp/program/6059/

    再放送あります 

  2. namazuさん

    コメントありがとうございました。
    番組、見ました。

    片や高笑いのアイオワ州のトウモロコシ農家。
    片や牛のいなくなった日本の酪農家…。

    穀物が買えなくて体重が減っていく子供たち…。
    胸が痛くなりました。

    北海道支局

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