酪農って正解がない気がする

[酪農って、正解がない気がする]

最近よく思うことです。例えば哺育管理。
先日訪問したとある農場では、「うちは母牛の初乳は一切使わず、全て代用初乳。子牛が生まれ落ちた瞬間から、いかに菌に曝さずに初乳を届けるかが勝負。しかし、無理に早く給与しても良くないので、可能な限り衛生的で乾燥した環境を提供し、菌を入れないことに注力する。哺乳ボトルも、使い捨ての内袋の中で代用初乳を作り給与することで、洗浄時の菌残りなどを阻止する。とにかく衛生環境のための手間と費用は惜しまない」というスタイルでした。もちろん、子牛の事故率、増体ともに優秀でした。

一方で「衛生的かつストレスフリーに使用できる環境に十分な投資を行なった。だからこそ、母牛の初乳や、移行乳での哺育管理ができるようになった。代用初乳を辞め、通常哺乳は移行乳を使用するため粉ミルク代は大幅削減。ランニングコストの低減につながった」という農場もありました。もちろんこちらも、事故率、増体ともに優秀でした。

両農場とも方法は違えど、結果は似ている。ただ、根本の考え方は両者とも「子牛にはできる限りの衛生的でストレスフリーな環境を」というものがありました。
改めて、だからこそ酪農は奥が深いし、これだけたくさん取材をしてもいつも新鮮に聞くことができるのだと実感しました。