自動給飼機の導入で酪農経営のゆとりと所得アップ!(DairyJapan9月号p16)
全国で大多数を占める繋ぎ飼養での酪農経営。個体管理しやすい一方、フリ―ストール飼養に比べ、搾乳、給餌において作業性に劣り、多頭化しづらかったり、過重労働が生じやすかったりします。
そこで本稿では、繋ぎ牛舎で導入する「濃厚・粗飼料自動給餌機」の経済性を明らかにしました。
本稿での調査では、人力(手やり)、機械給餌(手動)、濃厚飼料自動給餌機、濃厚・粗飼料自動給餌機それぞれの手法で管理する農場を比較しました。
比較の内容は1日当たりの労働時間、生乳生産経費、農業所得の変化などです。そのほか自動給餌機導入に伴う投資額などもまとめられています。
詳しくは本誌を参照いただきたいですが、単純に労働時間の減少だけでなく、多回給餌による飼料効率の向上などが影響し、さまざま面で好影響が出る結果となりました。
フリ―ストール・ミルキングパーラーへの建て替え移行に比べると、省力性は劣るものの、飼養管理方法の変更が伴わないことから技術的なリスクが低く、個体管理がしやすいだけでなく、多回給餌などもしや少なると期待できます。