全共・北海道大会は3年後の10月23日から26日に開催決定

2012 年 10 月 31 日

Filed under: — djito @ 5:05 PM ニュース

第14回全日本ホルスタイン共進会(以下、全共)北海道実行委員会が31日、札幌市内で開催され、同全共北海道大会は平成27年10月23日から26日の4日間、安平町早来の北海道ホルスタイン共進会場で開催することが決まった。

前回の第13回全共も平成22年10月に北海道での開催を予定していたが、口蹄疫の発生により次年度へ延期されたものの、平成23年3月に東日本大震災が発生したことで中止となった。
しかし、再度の北海道での開催要望が強いことを受けて、主催者である日本ホルスタイン登録協会は第14回全共を北海道で開催することを6月に決定していた。
そこでこのたび、その準備にあたる組織として同委員会が設立され、開催方針などが決定された。

同委員会は、北海道、安平町をはじめ、北海道農協中央会、ホクレン、地区農協連などの農業団体、人工授精事業体、関連団体など29団体で構成され、会長は北海道知事が務める。
事務局は北海道ホルスタイン農協内に置かれる。

写真=第14回全共北海道実行委員会設立にあたり、これまでの経過を説明する北海道ホルスタイン農協の北良治組合長

生乳需要全体の底上げが課題

Filed under: — maetomo @ 2:10 PM ニュース

j-milkは10月31日、平成24年度第3四半期までの生乳需給の見通しを発表した。これによると第3四半期の生乳生産は北海道で97万t (101.3%)と前年を上回るものの、全国では186.4万t(100.5%)とほぼ前年並みになる見通し。

一方、生乳需要は牛乳等向けが99.2%と微減し、乳製品向けは102.1%と増加する見通し。牛乳需要は震災の影響で比較的堅調だったものから、例年の縮小トレンドに戻ると見られる。乳製品向けはクリームやチーズなど、その他乳製品向けが好調で、特定乳製品向けは前年並みになると見られるが、バターについてはカレントアクセス分に加え、2000tの追加輸入が行なわれたことなどから年末の需要期を乗り切れると予測した。ただし、消費減もその要因の一つであり、安定した酪農乳業の発展には、生乳需要全体の底上げが課題だとした。

「農場から食卓への安心確保」をテーマにシンポジウムが開かれる

2012 年 10 月 28 日

Filed under: — admin @ 7:27 PM セミナー報告,ニュース

東大大学院農学生命科学研究科「食の安全研究センター」は、28日、同大学内で「放射性物質汚染と畜産物の安全に関する調査事業シンポジウム」を開いた。

細野ひろみ同大学准教授は「被災地およびその畜産の現状」と題して講演。放射性物質の基準値の意味を概説し、被災県での牛肉の検査体制、価格推移、畜産場の実態などを紹介し、「被災地の農業・食品はどうあるべきかを考えたい」と述べた。

沼沢美知雄氏(宮城県:みやぎ生協)は、産直牛乳の放射性物質対策に関し、県内の酪農を絶やさないために、酪農家とともに県産牛乳を販売し続ける努力を行なったことで、前年比9割まで回復したなどと報告。

福島県の酪王乳業株式会社の鈴木伸洋氏は、2011年度は原発事故により売上減(前年比81%)だったが、逆に「8割の支持が得られたと考えるようにしている」と語った。また安全・安心を訴求するために、生乳に加えて製品段階でもモニタリングを強化し、理解醸成活動を行なっているなどと報告。

畜産現場からは、菅野義樹氏(福島県飯館村:和牛繁殖)が、牛を処分し北海道の和牛農家で働いていること、村民は分散状態にあるが、若者を中心に今後の村のあり方を模索しているなどと報告。上野裕氏(茨城県稲敷市:酪農)は、農地を活かし草で乳を搾る酪農の姿勢を続けたい、などと話した。

シンポジウムでは、近藤隆教授(富山大学)が「放射線については線量と線量率をしっかり把握することが大切」、田野井慶太朗准教授(東大)は「今後は放射線教育が大事、社会と放射線とのかかわり方を考えていきたい」、関崎勉教授(同)は「大切なのは情報の提供」などと話し、澤野林太郎氏(共同通信社)は「農業現場と消費現場の出会いが求められている」などと述べた。(文責:関東支局)

*東大「食の安全安心研究センター」
http://www.frc.a.u-tokyo.ac.jp/

「TPPと私たちの暮らし」 : 東大大学院の鈴木宣弘教授が講演

2012 年 10 月 26 日

Filed under: — admin @ 9:26 PM セミナー報告,ニュース

社団法人全国開拓振興協会は26日、栃木県大田原市内で「TPPと私たちの暮らし:農畜産業と生活への影響」をテーマに講演会を開いた(後援:栃木県、那須塩原市、栃木県酪農協会など8組織・行政)。
開会挨拶で、高橋同協会専務理事は「最近は報道が少なくなったが、TPP交渉は日米で水面下で準備されている。今こそ農業、畜産、生活を考えていくべき時期だ」と述べた。鈴木教授の講演抜粋は次の通り。

「TPPの本質は1%の利益のために99%を犠牲にすること。関税撤廃に例外はなく、日本の社会システム・制度そのものの組み換えを米国は狙っている。国民生活の根幹にかかわりかねない」

「11月18日からの東アジアサミットで、日本のTPP参加について踏み込んだ決意表明をしてもらおうと関係者の働きかけが強まっている。米国からの参加承認への儀式として、1)自動車、2)郵政、3)牛肉の輸入制限(BSE)の3点があったが、後者2点は実質的に譲歩してしまった。現在の焦点は自動車問題だけ。切羽つまった気持ちを皆が共有すべきだ」

「TPPのメリットを具体的に聞いたことがない。日中FTA、日中韓FTA、ASEAN+3の3つの試算と比べても、GDPの増加率は最も低く、失うものが最大で得るものが最少の史上最悪の選択肢だ。日本にとって、世界にとって、本当に均衡ある社会の発展、人々の幸せのある経済連携を選ばなければならない」

「TPP問題が長引くと、現場の動揺と憔悴が広がってしまうことを懸念している。この議論を契機に、農林漁業者がもっと元気になるための取り組み、現場で本当に効果が実感できる政策に関心が持たれている今、地域全体で前向きに議論をする機会にしていこう」

「ASEANと日中韓、インド、豪州、ニュージーランドの16国が、近く首脳レベルで広域的なFTA交渉を開始しようとしている。アジア諸国が主導し、TPPとは違った柔軟で相互的なルールを交渉できる可能性がある。EUも動き出している」

「本当に強い農業になるには、生産者と消費者のつながりが源になる。キーワードはナチュラル、オーガニック、アニマルウエルフェア(家畜の快適性)、バイオダイバーシテイ(生物多様性)、そして景観だ」 (文責:関東支局)

気持ちの良い絵を壁面に

Filed under: — maetomo @ 5:39 AM 未分類

先週に引き続きY牧場で偶然に遭遇した光景です。
Y牧場内で、ふとD型ハウスを見ると、
なんと!壁に向かって足場が組まれており、
その高い足場によじ登った女性がいるではないですか!

その女性にお話を聞くと、
「ここに牛を描きたいとYさんに話したら、
快諾してくれたうえに、足場まで組んでくれました」と言います。
彼女は、ボラバイトで4年前にY牧場へ来て以来、
酪農にハマって、その後、何回も来ているそうです。
「牧場を飾ると、牧場が楽しくなりますよ」と嬉しそうでした。

牧場は、今後も人の心が温かくなる、
そんな場所であってほしいと思いました。

全国牛削蹄競技大会:総合成績 最優秀賞に武田守氏が2回目の受賞

2012 年 10 月 25 日

Filed under: — admin @ 12:30 PM ニュース

24日、第54回全国牛削蹄競技大会が茨城県内で開かれた。競技種目は、牛削蹄競技(牛1頭を40分で削蹄)と牛削蹄判断競技(肢蹄の形態学的特性、歩様、削蹄方針を40分で筆記回答)の2つ。特別演技として前回優勝者による削蹄などが行われた。

総合成績
☆最優秀賞・農林水産大臣賞
武田 守氏(北海道)第50回(平成19年度)につぐ2回目の受賞
☆優秀賞・生産局長賞
保坂 一洋氏(千葉県)
・第3位 中野目正明氏(福島県)
・第4位 三部正宏氏(茨城県)
・第5位 武藤稔貴氏(福島県)
・第6位 深見哲久氏(鹿児島県)

種目別最優秀者
牛削蹄競技 宅見慎吾氏(北海道)
牛削蹄判断競技 渕上裕氏(宮崎県)

平成24年産の県産粗飼料はすべて利用可能:埼玉県が発表

2012 年 10 月 24 日

Filed under: — admin @ 8:28 PM ニュース

埼玉県は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う飼料作物への放射性物質の影響を受け、平成24年産の単年生飼料作物は、3月9日から作物区分ごとの調査により、安全が確認されるまで、流通・利用の自粛を要請してきた。

牧草、トウモロコシなどについてはすでに検査を終えていたが、今回、飼料稲WCSを採取し、分析を行なったところ、全ての検体で暫定許容値を下回っていたと発表。これにより、県内全域で飼料として飼料用稲の流通・利用が可能となった。

平成24年産の単年生飼料作物への放射性物質の影響調査は、今回で終了となり、全ての作物において、県内全域で流通・利用が可能となった。

「アイスクリームの歌」を発表 : 日本アイスクリーム協会

Filed under: — admin @ 8:17 PM ニュース

一般社団法人 日本アイスクリーム協会は、5月9日の「アイスクリームの日」から、 アイスクリームにまつわる思い出やエピソードを公募し、その中の最優秀作品をベースに シンガーソングライターの川嶋あいさんが「アイスクリームの歌」を制作する 「アイスクリームの歌 プロジェクト」を展開してきた。

その結果、総計2,706作品の応募があり、同プロジェクト事務局が審査し、 「最優秀作品賞」1点(群馬県・坂田真美子さん)と、「アイスクリーム協会賞」3点を選出したと、このほど発表した。

また、歌手・川嶋あいさんが「最優秀作品賞」受賞作品をベースに「アイスクリームの歌」を制作、 楽しいアイスクリームソングが完成した。この歌は、同協会ホームページで聞くことができる。

*日本アイスクリーム協会 http://www.icecream.or.jp

経産最高位にグツドフイールド M ゴールド ミソノ(吉田雅章氏出品):神奈川県共進会

2012 年 10 月 21 日

Filed under: — admin @ 6:06 PM ニュース,共進会

神奈川県酪連は21日、平成24年度神奈川県乳牛共進会を開き、県内から100頭の牛が出品した。審査員は吉川要氏(北海道:十勝ライブストックマネージメント)。
同県酪連の前(まえ)会長は「多くの関係機関や企業から副賞や支援をいただいた。これは神奈川県の酪農への激励だ。今後も都市型酪農でがんばろう」と挨拶した。

☆経産最高位(4才以上5才未満の部1位・BU)
グツドフイールド M ゴールド ミソノ(父ブレイデール ゴールドウイン)
出品:茅ヶ崎市 吉田雅章氏

☆未経産最高位(17月以上20月未満の部1位)
バージニア ダミオン レイ(父アーバクレス ダミオン)
出品:藤沢市 長谷川勇輔氏

☆高能力最高位(換算乳量13880kg:経産5才以上の部出品)
グツドフイールド P レンジヤー セプテンバー
(父パーシユート セプテンバー ストーム ET)
出品:茅ヶ崎市 吉田雅章氏

・8月以上11月未満の部1位
リツチヒル ヒル シンフォニー(父ロツタヒル シヨトル 41 ET)
出品:伊勢原市 荒井新吾氏

・11月以上14月未満の部1位
ツルーブルー ゼニス シヤウト マライラ
(父レデイスマナー ルビー D シヤウト ET)
出品:伊勢原市 高橋純徳氏

・14月以上17月未満の部1位
フアームケイ トーテンポール ウイン サンチエス
(父ジエンマーク ストーマテイック サンチエス)
出品:平塚市 片倉幸一氏

・20月以上23月未満の部1位
フオレスト アドミラル マセラテイ(父NLBC エルフイン マセラテイ ET)
出品:中井町 小沼喜代治氏

・経産2才6月未満の部1位
NF フローレツト H ジージージー チヤイルド
(父レデイスマナー ワイルドマン ET)
出品:相模原市 山口重久氏

・同部BU(2位)
グツドフィールド グローリア ワンダフル スパタン
(父ラデイーノ パーク タレント ET)
茅ヶ崎市 吉田雅章氏

・経産2才6月以上3才未満の部1位
ミドルストリート ダブル JK ゼツトン(父バツドジヨン JK アイゼンハワー ET)
出品:平塚市 伊藤宏氏

・同部BU
オークツリー ダーハム OF アリシア(父ダーハム ET)
出品:伊勢原市 柏木利彦氏

・経産3才以上4才未満の部1位・BU
リツチヒル トリプル デリ ポンチアク(父クラムス ダーハム ポンチアク)
出品:伊勢原市 荒井新吾氏

・経産5才以上の部1位・BU
フアイン エステイマ セリーヌ(父サンビレツジ エステイマ ET)
出品:秦野市 有限会社三觜牧場

審査講評で吉川審査員は「出品牛はいずれも水準が高く、未経産最高位牛は、顔に品位があり、乳用性に優れ、バランスがとても良い。経産最高位牛も、各部のバランスが良く品位のある牛だ」と述べた。

GC牛に ユニオンデール タレント コーリー(T.ユニオンデーリイ出品牛):福島県共進会

2012 年 10 月 20 日

Filed under: — admin @ 7:59 PM ニュース,共進会

福島県乳牛改良推進協議会は20日、第30回ホルスタイン共進会を開いた。審査員は大西信雄氏(日本ホルスタイン登録協会)。来賓挨拶で、同県畜産振興協会の但野会長は「日本の生乳需要は落ちていない。伸び代は残っている。これは酪農の希望だ。本共進会を契機に、前年比85%に落ちている福島県の生乳生産を回復させよう」と呼びかけた。会場内では、関係企業や団体などからの応援メッセージがパネル展示された(写真下)。結果は以下の通り。

☆グランドチャンピオン(経産36月以上48月未満の部1位・BU)
ユニオンデール タレント コーリー(父ラデイーノ パーク タレント ET)
出品:本吉市 株式会社T.ユニオンデーリイ

☆リザーブグランドチャンピオン(経産36月未満の部1位・BU)
フリーファーム バツカーン レツド ロツグ コンビ(父REW バツカイ ET)
出品:猪苗代町 成田昌弘氏

☆準リザーブグランドチャンピオン(未経産20月以上の部1位)
バンダイデール ゴールドウイン アーチス(父ブレイデール ゴールドウイン)
出品:磐梯町 足利秀忠氏

・8月以上12月未満の部1位
レツドビーン メロデイ プロント ローズ(父ウインデイノールビユー プロント ET)
出品:石川町 小豆畑正一氏

・12月以上16月未満の部1位
コムスター フエアリーズ ジヨーダン(父ジレツト ジヨーダン ET)
出品:郡山市 郡山市観光振興交流公社

・16月以上20月未満の部1位
ロングリバー サンチエス ジユリエット(父ジエンマーク ストーマツク サンチエス)
出品:猪苗代町 成田昌弘氏

・経産48月以上の部1位・BU
シヤローリバー ゴールド マダム アーロン W8
(父ブレイデール ゴールドウイン)
出品:猪苗代町 浅川通氏

グランドチャンピオン牛について、小西審査員は「力を持った乳用性を備え、乳器・乳頭の配置が良く、体高に見合った体躯の深さがあり、全体のバランスが良い」と評した。

なお、平成21年度から23年度における優良酪農家選奨者(牛群検定、牛群審査、EX獲得、血統登録多頭申請)の表彰も行われた。

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