地域交流牧場全国連絡会が北海道で研修会を開催

2012 年 10 月 18 日

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地域交流牧場全国連絡会(事務局=中央酪農会議)は17から19日の4日間、北海道で「平成24年度 全国・新人研修会」を開催し、全国から会員60名および事務局20名が参加した。
今年のテーマは「酪農の魅力の再発見―迎える心、訪れる心の交流を通じて―」とし、初めの2日間は札幌市、旭川市、帯広市の3会場に分かれて、交流部会、製造部会、広報部会による部門別研修会を行ない、その後、全員が札幌市に集合し、全体での研修会を行なった。

全体での研修会では藤田毅会長(新潟県・フジタファーム)が、「内外圧により酪農家の体質改善が迫られている今、酪農の存在意義を国民に問うことが大切。その役割を酪農教育ファームは担っており、その酪農教育ファームを支えているは地域交流牧場全国連絡会である。各会員の役割は今後、さらに重要になっていく」と挨拶した。

その後、黒沢寛寿氏(福島県・黒沢牧場)は東日本大震災の現状を報告。除染作業が難しく自給飼料が使えていない状況、酪農経営の継続が危ぶまれている状況、そうしたなかでも地域交流牧場としての活動を再開したことなどを報告した。

さらに、帯広農業高校の米田敏也校長による講演、吉田恭寛氏(埼玉県・吉田牧場)によるソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に関する講習、会場別研修成果発表、そして意見交換会などが行なわれた。

【地域交流牧場全国連絡会】=酪農生産者同士が交流・意見交換する場を作り、都市生活者や地域住民との交流活動や教育的活動を進めていくことにより、日本酪農に対する理解や支援を獲得することを目的とする、酪農家による全国ネットワーク組織。今年4月1日現在の会員数は315会員。

※写真=「この研修会でスキルアップしていただきたい」と挨拶する藤田毅会長

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