平成23年3月期は増収増益、雪印メグミルク

2011 年 5 月 13 日

Filed under: — admin @ 10:13 AM ニュース

雪印メグミルク(株)は5月12日、東京本社で平成23年3月期決算を発表した。
これによると、同期の売上高は前年度に比べ90億円増加し5042億円(対前期比101.8%)、営業利益は14億円増加し156億円(同109.9%)と増収増益だった。
第4四半期は売上高1136億円と微減したが、営業利益は前年度を上回り順調に推移した。
中野吉晴社長は、東日本大震災の影響について「市乳3工場、飼料部門の1工場に被害が生じた。また紙パック等の包材メーカーが被災した影響などから資材調達の面でも困難を極めた。さらに交通網の分断や原燃料不足等により、製品や原材料の輸送にも支障をきたした」と説明し、「そうしたなか、メーカーとしての供給責任を果たすため最大限の努力を行い、設備の早期復旧、原材料の確保に努め、生産アイテムを絞り込むことで、震災後約1週間ほどで順次生産、出荷を再開した。計画停電の影響で、はっ酵乳の生産に影響が出たが、4月から本格的に生産再開することができ、4月中旬からは震災前を上回る生産量となっている」と震災後の対応について説明した。
今後の生産については、生乳需給や資材供給の不安定、電力使用制限などの影響が見込まれているが、「生乳需給については合併を活かした需給対応力の強化、プロダクトミックスの最適化を図っていく。資材調達は生産アイテムを集約することで対応し、機能強化した研究部門の活用、代替品の探索にも取り組む。また電力については、自家発電で対応するなど全社の生産体制を見直していくことで対応したい」としている。

震災の影響で微減益、明治乳業

Filed under: — admin @ 9:43 AM ニュース

明治ホールディングス(明治HD)(株)は5月12日、東京本社で平成23年3月期決算短信を発表した。
明治HDの決算は、東日本大震災の影響もあり、売上高1兆1140億円(対前期比100.7%)、営業利益288億円(同100.3%)で前期に比べ微増収微増益となった。
このうち、明治乳業は、売上高7081億円(同100.5%)、営業利益174億円(同99.2%)で微増収微減益だった。
昨夏の猛暑でアイスクリーム類が好調だったことや、チーズや流動食、はっ酵乳も震災発生前は好調に推移していたことで増益要素であったが、東日本大震災によって東北・関東の8工場で稼働停止したことやサプライチェーンの寸断、原材料の供給混乱などの影響が大きかったことに加え、製造ライン復旧のための販売促進費が増大したために微減益となった。乳製品セグメントでは、震災後3週間で約70億円の売上減と見ている。
今後、現在稼働を停止している東北工場の復旧や包材の安定的調達などに焦点を当てる。また、電力供給不足には工場の輪番稼働などで対応し、主力ブランド商品の安定的供給を目指すとしている。

乳牛にとっての快適性:五つの項目を今すぐチェック!

Filed under: — maetomo @ 6:07 AM 未分類

手軽にできる、乳牛にとっての快適性を評価する方法の一つを、根釧農業試験場の堂腰顕研究主任に、実際に現場で解説してもらいました。
ご協力いただいたのは、網走市の居内牧場です。

〈快適性の評価〉その1「牛床横臥率」
フリーストールの場合は、牛床にいる牛のうち、佇立している牛が何割いて、横臥している牛が何割いるかを見ます。
タイストールの場合は、何もせずに佇立している牛が何割いて、横臥(牛床で座って休息)している牛が何割いるかを見ます。
なお、タイストールでは、エサを食べている牛は、採食を目的として立っているので除外します。

給飼後、ほとんどの牛が採食を終えた時点で、8割以上の牛が横臥していれば、牛にとって快適であると判断します。
7割以下は問題あり、です。

当牧場では、給飼後、約2時間で約9割の牛が横臥しており、「牛にとって、かなり快適である」と判断されました。

〈快適性の評価〉その2「飛節の状態」
〈快適性の評価〉その3「牛体の汚れ具合」
〈快適性の評価〉その4「起き上がり方」
〈快適性の評価〉その5「空気(換気)」

詳しくは、Dairy Japan 6月号で。

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.