ホクレン家畜市場:6月の初妊牛相場は49万4000円に下落

2011 年 6 月 30 日

Filed under: — djito @ 10:20 AM 業界情報

ホクレン家畜市場の初妊牛相場・6月集計分が、ホクレン・酪農部・家畜販売課より発表された。

6月については、夏分娩中心の取引となったことに加え、これまでの初妊牛価格の高値警戒感から、平均価格は49万4000円(前月比3万7000円安・前年比1万7000円安)での推移となった。

7月については、生産量確保に向けた需要は見込まれるが、本格的な暑熱期となり事故への警戒感もあることから、弱含みでの推移が予測される。

雪メグ合併後、初の株主総会

2011 年 6 月 28 日

Filed under: — djito @ 3:47 PM ニュース

雪印メグミルク株式会社は28日、札幌市内で第2回定時株主総会を開催し451人の株主が出席した。
同社は今年4月1日に雪印乳業と日本ミルクコミュニティを吸収合併し、中野吉晴氏が新社長として就任した。
ゆえにこの株主総会は、合併後、初めての開催となるもの。
議案はすべて原案どおり可決承認された。

中野社長は総会後の記者会見で、震災に関連した今後の課題について、生乳需給のひっ迫、電力の使用制限の二つをあげた。
また、今月ホクレンとの用途別原料乳価交渉が引き上げで妥結したことについて(22日付DJニュース参照)、「チーズ需要の安定的成長、北海道の酪農家が安心して生産していける環境づくり、この二つのバランスをとりながら対応していく必要がある。今回の乳価改定によってチーズの需要がしぼむことは絶対に避けなければならず、企業努力していく」と語った。

写真=「合併と同時に社長に就任し、強い使命感と責任を感じているとともに、次世代型総合乳業メーカーをつくるという強い信念を持っている」と記者会見で挨拶する中野吉晴社長(中央)。左は世古康常務、右は小川澄男常務

黙祷後に審査:神奈川県ブラック&ホワイトショウ、開く

2011 年 6 月 26 日

Filed under: — admin @ 5:31 PM 共進会


6月26日(日)、神奈川県ホル改良同志会は、第39回B&Wショウを開いた。
出品は73頭。審査員は、家畜改良事業団・東海近畿事業所の田中健一氏。

開催挨拶で、相沢・改良同志会会長は、
「東日本大震災に被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。
「昨年の口蹄疫の被害、そして今回の地震・原発事故の犠牲となった
牛や酪農仲間のことは、いつまでも心にとめておかなければならない」
と述べたうえで、
「環境問題や衛生対策は、一人だけではできない。
同志会で多くのことを学び、個人でできないことは組織で解決していこう」
と呼びかけ、全員が黙祷した後、審査に移った。審査結果は次の通り。

★未経産 グランドチャンピオン(16月以上、20月未満の部1位)
イイブルツク チヤーフ ララミー 5258(父ウエツジウツド ララミー ET)
伊勢原市 飯田英雄氏出品

★経産 グランドチャンピオン(3才以上、4才未満の部1位)
リツチヒル アドベント グリーン イカルス(父KHW カイトアドベント RED ET)
伊勢原市 荒井新吾氏出品

☆未経産 準グランドチャンピオン(12月以上、16月未満の部1位)
ロングバレー テイアラ D アドベント((父KHW カイトアドベント RED ET)
藤沢市 長谷川勇輔氏出品

☆経産 準グランドチャンピオン(6才以上の部1位)
グツドフイールド P レンジヤー セプテンバー(父パーシユート セプテンバー ストーム ET)
茅ヶ崎市 吉田雅章氏出品

☆インターミディエイトチャンピオン=経産グランドチャンピオンと同牛
☆インターミディエイト準チャンピオン(3才以上、4才未満の部2位)
グツドリバー ローヤル マーテイ ロイ(父ロイレーン ジヨーダン ET)
相模原市 吉川一郎氏出品

☆シニアチャンピオン=経産準グランドチャンピオンと同牛
☆シニア準チャンピオン(4才以上、5才未満の部1位)
MYF ポニー ノミカル ボルトン(父サンデイバレー ボルトン ET)
相模原市 田所泰幸氏出品

粗飼料支援の輪がつながる

2011 年 6 月 24 日

Filed under: — djito @ 2:52 PM ニュース

「1番草は放射性物質に汚染されたため全量廃棄。2番草も検査結果待ち。1番草がないので6月いっぱいで手持ちの飼料がなくなる」(宮城県丸森町・酪農家)
「1番草は全量廃棄。2番以降もあてにできない」(栃木県那須塩原市・酪農家)

このように原発事故に伴い粗飼料が不足し、窮地に陥っている酪農家がたくさんいる。
しかし、そうした現地の窮状や支援要請は表に出にくいのが現実だ。

そこで酪農学園大学の高橋圭二教授(酪農学科・農業工学研究室)は、そうした被災地の酪農家の情報を現地の酪農団体や同大学卒業生・在校生などを通して集め、それらを北海道内の酪農家をはじめ関係団体に伝え、支援協力を要請する活動を行なってきた。
その要請に応える支援が本格的に始動した。

その一つは、北海道TMRセンター連絡協議会(近藤三男会長)での対応。同協議会は、会員の各TMRセンターに余剰粗飼料の提供を募ったところ、24日に、根室管内・中標津町の二つTMRセンター〔中標津ファームサービス(長渕重樹代表)、開陽D・A・I(齋藤一美代表)〕から支援飼料が、宮城県丸森町の酪農組合へ送られた。

「今後も被災地の酪農家と北海道の酪農家を情報で結び、支援の輪をつなげていきたい」と同教授は話す。

一番牧草の収穫、真っ最中

Filed under: — maetomo @ 5:46 AM 未分類

一番牧草の収穫が全道各地で始まりました。
道央は今週がピークです。

春先の長雨や低温で牧草の生育が心配されていましたが、石狩農業改良普及センターによれば、「現時点でのチモシーは軟弱徒長ぎみ。草丈は平年並み、収量は95から96%」だそうです。

この牧草が、今年度の生乳生産量を大きく左右するだけに、高栄養・高収穫を願うばかりです。

DDGSの需給状況と活用情報を提供/アメリカ穀物協会

2011 年 6 月 23 日

Filed under: — djito @ 1:10 PM 未分類

アメリカ穀物協会は22・23日に、札幌と東京で「米国産DDGSワークショップ2011」を開催し、飼料業界関係者や研究者など多数が参加した。
このワークショップは毎年、米国産DDGS(ドライド・ジスチラーズ・グレイン・ソリュブル:穀物のアルコール醸造副産物)の需給、流通、使用などに関する情報を穀物ユーザーに提供するために、専門家を招へいして開催しているもの。

今回は、DDGS供給会社である米国CHS社のスティーブ・マーカム氏が「DDGS需給見通し」、サウスダコタ州立大学のケント・カルシャー氏が「乳牛用TMRに配合するDDGS」、兵庫県立農林水産技術センター・淡路農業技術センターの生田健太郎氏が「日本における乳牛でのDDGSの給与効果」、群馬県畜産試験場の後藤美津夫氏が「採卵鶏へのDDGS配合飼料の給与試験」と題して報告した。

スティーブ・マーカム氏は、「昨年は生産量、国内使用料、輸出量において記録的だった」と需給ともに伸びていることを報告。
さらに輸出においては去年、中国へ約253万t、メキシコへ約164万t、カナダへ約100万t、韓国へ約27万t、ベトナム、トルコ、タイ、アイルランド、インドネシア、そして日本へと輸出量が伸びたことを示した。
ちなみに日本は昨年、約25万tのDDGSを輸入している。

詳報はDairy Japan 8月号で。

原料乳価の引き上げでプール乳価約2円上げ/ホクレン

2011 年 6 月 21 日

Filed under: — djito @ 9:36 AM ニュース

ホクレン農業協同組合連合会は19日、今年度の用途別原料乳価格について、大手乳業者、中堅乳業者等と交渉が妥結したことを発表した。内容は以下のとおり。
これにより、プール乳価は2円程度の引き上げとなる。

1 主な用途別原料乳価格
(1)加工向け(バター・脱脂粉乳等):前年度対比+1円/kg(引上げ率1.5%)
(2)チーズ向け(ゴーダ・チェダー向):前年度対比+3円/kg(引上げ率6.5%)
(3)生クリーム等向
 生クリーム:前年度対比+0.5円/kg(引上げ率0.7%)
 脱脂濃縮乳:前年度対比+1円/kg(引上げ率1.5%)

2 引上げの背景
(1)加工向けおよび生クリーム等向けは、国内乳製品需給の改善等を踏まえ、引き上げで決着した。
(2)チーズ向けは、チーズの国際価格等を踏まえ、引き上げで決着した。

関東しゃくなげ会、2年ぶりに開催

2011 年 6 月 17 日

Filed under: — admin @ 7:01 PM セミナー報告

6月17日、東京・上野精養軒で「関東しゃくなげ会 第32回研修会」が開催された。
昨年は口蹄疫発生のため中止となったしゃくなげ会研修会だが、今回は「産業動物獣医療の最新情報」をテーマに3講演行われ、全国から大勢の獣医療関係者が参加した。

平 健介氏(麻布大学獣医学部 講師)は「家畜コクシジウム病の臨床実務における検査法の一例」と題し、コクシジウム病予防効果の判定のため、検査キットを用いた糞便中のオーシスト数を調べる検査法を紹介した。
また、矢光 潤氏(ちばNOSAI連 北部家畜診療所 所長)は、「豚の感染症対策?養豚密集地域におけるPCVADとPRRSV対策?」をテーマに、サーコウイルスの千葉県内における発生事例を紹介した。
ウイルスの特徴と対策に関して、百渓 英一氏((独)農業・食品産業技術総合研究機構 上席研究員)が発表した「ヨーネ病の制圧と国際情勢」では、ヨーネ病の発生状況に触れ、アメリカにおける大規模農場(500頭以上)の95%が感染農場であるという驚くべきデータを示した。さらに、ヨーネ病と、人のクローン病との関連や、外国での汚染された畜産品からの感染の可能性、また日本における輸入食品のチェック体制の甘さに警鐘を鳴らした。

牧場ディスプレイ

Filed under: — maetomo @ 7:00 AM 未分類

十勝管内のS牧場は、牧場の各所に楽しいディスプレイ(装飾)が施されています。
事務所内外の壁に飾られた写真、ボード、ポップアートは見事なセンスです。
これらのディスプレイ、農場を訪問した人たちの目を楽ませてくれるだけでなく、牧場の家族全員が酪農生活を楽しんでいるものです。

6月は牛乳月間。
楽しい農場&美味しい牛乳を、どんどんPRしましょう。

効果的・経済的な乳房炎治療のために/ZENOAQ 酪農セミナー

2011 年 6 月 11 日

Filed under: — djito @ 6:37 PM セミナー報告

ZENOAQ 日本全薬工業(株)は10・11日、熊本市と北海道江別市(酪農学園大学)で、「乳房炎コントロールの新たなる段階」と題した酪農セミナーを開催した。
酪農家、獣医師、研究者、関係者、獣医学部の学生など多数が参加した。

講師は、米国ウィスコンシン大学農学部教授であり、全米乳房炎協議会(NMC)会長も務めているパメラ L. レッグ博士。
通訳は、エムズ・デーリィ・ラボ代表の三好志朗獣医師。

レッグ教授は、当セミナーの目的は「乳房炎の治療効果を向上させるための乳房炎コントロールの原則を再検討し、その方法について議論すること」とし、乳房炎原因菌の特徴と傾向、効果的な治療に必要な知識(牛の要因・原因菌間の相違・治療期間など)、農場で菌を培養する「オンファームカルチャー」の有効性などを解説した。
詳報はDairy Japan 8月号で。

写真:会場からの質問に答えるレッグ教授と通訳の三好獣医師

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