牧草への放射線物質の規制値超過を公表:千葉県

2011 年 4 月 29 日

Filed under: — admin @ 3:07 PM ニュース

28日、千葉県は、牧草への放射線物質の規制値を
2ヵ所で超えたことを公表した。

これは県内3ヶ所の県試験場の牧草をモニターした結果、
2ヶ所で農水省による目安(DJニュース参照)を超えたもの。

八街市(牧草)、市原市(混播牧草)の施設で暫定基準値を超え、
県畜産課は「県酪連やJAなどの組織を通じて、
これから収穫する牧草類は、ラップサイレージや乾草などにして
屋内に保管して欲しいと自粛を要請している。
酪農家からは置き場所がないという声も出ているが、
今は国の動きを待っている段階」としている。
(農水省「牛用粗飼料の放射性物質の暫定許容量Q&A」を参照)

生乳は4月18日の検査で基準値を下回っている。(文責:DJ関東)

粗飼料中の放射性物質の目安を公表 農水省

2011 年 4 月 28 日

Filed under: — maetomo @ 2:21 PM ニュース

農林水産省は4月26日、原発事故による放射性物質の放出が続いていることから、粗飼料中の放射性物質の目安を公表した。乳牛用の目安は、放射性セシウムが300bq/kg以下、放射性ヨウ素が70bq/以下。

農水省によると、この目安は「粗飼料だけから放射性物質を摂取した場合に、食品の暫定基準値を超えない牛乳を生産できる基準値」であり、粗飼料の目安を守ると同時に、水や土から極力放射性物質を摂取しないような飼養管理を心掛けるよう呼びかけている。

ホクレン家畜市場:4月の初妊牛相場は56万8000円と下げ基調で推移

Filed under: — djito @ 11:57 AM 業界情報

ホクレン家畜市場の初妊牛相場・4月集計分が、ホクレン・酪農部・家畜販売課より発表された。

4月については、出回りの一部が夏産みにシフトするなか、初妊牛価格の高値に対する様子見傾向と、東日本大震災の影響による先行き不透明感が強まったことで、平均価格は56万8000円(前月比1万1000円安・前年比3万6000円高)での推移となった。

5月については、夏産みの出回りが本格化してくるが、生産量確保のため需要は一定量確保できることが見込まれることから、保ち合いでの推移が予測される。

100基を超える太陽光発電システムが一度に

Filed under: — maetomo @ 8:40 AM 未分類

全国に先駆けた各種の取り組みで知られる釧路管内・JA浜中町
そのJA浜中町の組合員107戸が太陽光発電システムを導入し、設置が完了しました。
一度に、一地域に、これだけの数が設置されるのは、全国でも初めてだそうです。

そもそも、「クリーンな環境で牛乳を搾ろう」と、組合員全戸への水洗・浄化の完備、植林事業など、いろいろなことに取り組んできたJA浜中町。
さらに、その延長で、「地球環境にやさしい(エコ)酪農を目指していこう」という考えで、このプロジェクトが行われました。

発電中の自家使用はもちろん、使わなければ売電されます。
これにより、1戸当たり年間で約20万円の電気料金の削減、二酸化炭素(CO2)の削減能力は森林面積約1haに相当するそうです。
エコ酪農をめざすとともに、「エコ牛乳」も計画中とか。

詳しくは、Dairy Japan 6月号で。

福島県産牛乳の製造販売を再開:4月27日

2011 年 4 月 27 日

Filed under: — admin @ 8:58 AM ニュース

福島県では県産生乳の出荷停止解除(一部地域を除く)を受け、
県牛乳普及協会加盟の県内15社が、
県産生乳を使った乳製品の製造を再開した。

「がんばろう ふくしま! 福島県産牛乳」セレモニーを行い、
27日から県内の店頭に並ぶ。
セレモニーでは但野忠義会長(県酪農業協同組合長)が挨拶、
「頑張ろう」コールに合わせ、出席者が県産生乳の牛乳をアピール。

これまで、出荷停止解除が早かった会津地方の一部を除く乳業は、
他県産の生乳で製造を続けていたが、
今後は、県内産牛乳の復興に向け
積極的にアピールしていく。(文責:DJ関東)

風評被害を吹き飛ばせ:東京で「栃木県農畜産物フェア」開く

2011 年 4 月 23 日

Filed under: — admin @ 4:03 PM キャンペーン

4月23日(金)、24日(土)の2日間、
東京・池袋サンシャインビル内で、
「がんばろう日本! とちぎの観光と農産物フェア」が開かれた。

これは、隣接県での放射線物質漏洩の影響で、
同県の農産物も風評被害を受け、また
温泉旅館など観光地も予約キャンセルが続く状況を打破するため。

牛乳は、酪農とちぎ農協と栃木県酪農協の
2酪農協が合計600本(1リットルパック)を試飲・販売。
イチゴや野菜などの農産物も展示販売。

会場では抽選会も行なわれ、特等は和牛(A5)2本。
高久勝・同町長は「那須町では放射線物質を毎日、測定しており、
草地の土壌も、規制値の7分の1程度だから、
収穫・作付けできる。今後、牛の体内での蓄積や分析等を行なう予定」
などと語った。(文責:DJ関東)

忙しい牧場のお母さんでも手軽にできるお店の味

2011 年 4 月 22 日

Filed under: — maetomo @ 5:28 AM 未分類

4月18日付けのDJニュースでお伝えした、サツラク青年同志会 創立50周年記念「春祭り」で、特別イベントとして、スープカレーの名店「らっきょ」(札幌市)のオーナー・シェフである井出剛氏による公開調理イベントが行われました。

井出氏は、「忙しい牧場のお母さんでも手軽にできるお店の味」をコンセプトに、バターと牛乳を使い、短時間でできる特製スープカレーのレシピを紹介しました。

【調理時間】8分
【材料(2人前)】
・スープカリーの匠(ペーストタイプ 濃厚辛口) 1箱
 特製濃縮スープ 2袋
 香りスパイスオイル 2袋
 辛味調整スパイス 2袋
・バター 20g
・水 360cc
・牛乳 360cc
・酢 大サジ1
・マイタケ 1房
・タマネギ 1個
・ニンジン 1/2本
・アスパラ 2本
・アサリ(ムキ) 50g
※具材はソーセージやエビなどお好みで入れる。
【料理手順】
1 フライパンにバターを入れて野菜とアサリを中火でじっくりと炒める。
2 炒めたら水を360cc加え野菜とアサリをゆでる。
3 具材に火が通ったら牛乳を360cc入れる。
4 特製濃厚スープと香りスパイスオイルを入れて、ゆっくり混ぜる。
5 仕上げに酢を加え(これがポイント)、盛り付けて完成。
※辛味調整スパイスはお好みで入れる。

井出氏は、「カレーと乳製品はとても相性が良い」と語り、牛乳の飲み方提案としてラッシー、チャイの作り方も紹介しました。

福島県相馬市、新地町でも出荷停止解除:4月21日

2011 年 4 月 21 日

Filed under: — admin @ 10:31 PM ニュース

厚生労働省は、21日、福島県内の生乳出荷制限地域の
解除を広げ、相馬市および新地町の出荷制限を解除した。

これで、県内の出荷可能地域は、34市町村となった。

アクトが「中小企業優秀新技術・新製品賞」を受賞

2011 年 4 月 19 日

Filed under: — djito @ 11:56 AM ニュース

搾乳関連排水処理システムをはじめとする農業施設専門メーカーの(株)アクト(本社・北海道帯広市)は4月15日、公益財団法人りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が主催する第23回「中小企業優秀新技術・新製品賞」の優秀賞を受賞した。
受賞の対象となったのは「高脂肪・高タンパクを浄化可能な高度処理施」で、併賞として帯広畜産大学と産業技術総合研究所北海道センターが「産学官連携特別賞」を受賞した。

同賞は、中小企業の技術振興を図り、わが国産業の発展に寄与することを目的に、昭和63年から設けられ、中小企業が開発した優れた「新技術・新製品」と「新ソフトウエア」を毎年表彰するもの。

(株)アクトの内海洋社長は本誌インタビューに、「今まで不可能と言われてきた高脂肪・高タンパクの浄化が可能であることを証明でき、そしてそれが評価されてうれしい。また当社だけでなく、帯畜大と産総研が産学官連携特別賞を受賞したことが、さらにうれしい」と語った。

※写真は受賞の喜びを語る(株)アクトの内海洋社長

関連記事=「生乳が混入した搾乳関連排水の処理」内海洋著、Dairy Japan 2010年10月臨時増刊号「もっと知りたい環境対策」

緊急シンポジウム「放射線物質の食品への影響」、開く

2011 年 4 月 18 日

Filed under: — admin @ 8:04 PM セミナー報告

農研機構・食品総合研究所は、18日、茨城県つくば市内で、
緊急シンポジウム:放射線物質の食品影響と今後の対応、を開いた。
参加者は約1000名。
同研究所の林所長は、同シンポジウムの趣旨を、
「食の研究は、物理学とは正反対の研究で進んできたが、
安全・安心などに対する科学的な知識が不可欠」と挨拶した。

講演では、「放射線の基礎知識を学ぶ」として、
小林康彦氏(日本原子力研究開発機構)が、
1:放射線・放射能は自然界にあり(牛乳中にも自然放射能がある)、
2:簡単に検出でき、菌ではないので感染せず、
3:安全かどうかは放射線物質の量(細胞が傷付く度合い)に拠り、
4:冷戦時代の核実験時代を私達は経験している、
5:最も深刻な影響は、社会経済的な影響や不安ストレスである
など、と解説した。

また「食品を通じた放射線の健康影響」と題し、
滝澤行雄氏(秋田大学名誉教授)は、
1:暫定基準の策定は、国際的な機関の勧告を基にしており、
2:日本はECなどに比べ、非常に厳しい規制値となっている、
3:汚染の低減方法として、活性炭とゼオライトの利用(水)や
4:土壌改良により作物への移行係数率の低下が可能で、
5:牛乳の場合、放射能の多くが脱脂乳に移り、バターへの移行は1から4%(原子力環境整備センター、1994)
6:食品安全委員会の緊急とりまとめの数字は、かなり安全側に立っている、
と解説した。

シンポジウムでは、上記の2演者の他、
堀口逸子氏(順天堂大学医学部)をコーディネーターに、
川本伸一氏(食品総合研究所)、等々力節子氏(同)が、会場からの質疑に答えた。(文責:DJ関東)

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