「北海道酪農技術セミナー2011」に全国から370名が参加

2011 年 11 月 4 日

Filed under: — djito @ 8:17 PM セミナー報告

「北海道酪農技術セミナー2011」が3・4日、北海道富良野市で開催され、酪農家をはじめ、飼料・動物薬品・飼料添加物・酪農機械・資材などを供給する企業、獣医師、農協職員、普及員など、全国から370名を超える参加者が集まった。

事務局を努めた武中慎治氏(メイプルズクレストコンサルティングサービス)は開会にあたり、「当セミナーの目的は、酪農のさまざまな分野の最新技術情報を提供し、かつ、すべての関係者が分け隔てなく話し合い、親睦を深めること」と挨拶。
また、「自分自身が北米でこのようなセミナーに数多く参加して、たくさんのことを勉強させてもらった経験があり、日本でもこうしたセミナーを開催したいと思っていた。そのことを各先生に相談したところ、全面的に協力いただき、こうして開催できた」と語った。

セミナー初日は、大場真人氏(カナダ・アルバータ大学)が「アシドーシス研究の最前線」と題して特別講演。
その後、セッション1「繁殖」(コーディネーター:鈴木保宜氏・あかばね動物クリニック)で3題の講演と総合討論、晩は懇親会が行われた。
翌日は、セッション2「栄養」(同:安富一郎氏・ゆうべつ牛群管理サービス)で2題の講演と総合討論、セッション3「哺育・育成」(同:黒崎尚敏氏・トータルハードマネージメントサービス)で2題の講演と総合討論、セッション4「疾病」(同:松井基純氏・帯広畜産大学)で3題の講演と総合討論が行われた。

参加者の酪農家は、「いろいろな分野の人たちが一堂に会しての、日本初の北米タイプのセミナーに参加して、とても勉強になった。ぜひ来年も開催してほしい」と当セミナーの継続開催を望んでいた。

J-milk 酪農乳業セミナーを開催

Filed under: — maetomo @ 6:28 PM 未分類

 

j-milkは11月4日、東京都内で酪農乳業セミナーを開催した。セミナーでは農林水産省生産局牛乳乳製品課・倉重泰彦課長による「経済連携協定(TPP他)の概要と今後の方向性について」、名古屋大学大学院生命農学研究科・生源寺眞一教授による「あらためて農業・農政のあり方を考える?経済連携問題と酪農・乳業?」の2題が発表された。
このなかで生源寺教授は、TPP交渉参加への検討について、「国民にとって重大なテーマであるにも関わらず、国として丁寧な説明と真摯なコミュニケーションがとられていたのか」と政府の姿勢に疑問を投げかけた。

第50回農林水産祭「実りのフェスティバル」に全国の農産物が集まる

Filed under: — admin @ 4:09 PM ニュース

10月4日(金)、東京都・有明ビックサイトを会場に、
第50回農林水産祭「実りのフェスティバル」が開かれた(主催:農水省ら)。
会場では、各都道府県の特産品が展示即売されたほか、
都道府県の農業技術・経営普及などの展示コーナーも設けられ、
多数の人たちが集まり、購入していた。

また、東日本大震災被災地復興コーナーでは、
東北各県の特産物が展示即売され、募金なども行われた。

今年の天皇杯は酪農関連では永井農場(永井忠氏:長野県東御市)が受賞。
同農場は、乳牛27頭、水稲25ヘクタール、ブドウ0.7ヘクタール、
野菜0.8ヘクタールのほか、作業受託27ヘクタール。
従業員13名で、加工・産直部門も持った経営が評価されたもの。

今回の被災県の一つ、福島県からは、会津中央乳業(写真)が出展。
同県JAでは、農業の復興をめざし、「補償」と農地の「現状復帰」を県や国に要請し、
賠償請求額は299億円にのぼる(10月末現在)。

それにしても、コメ(ごはん)を始めとして、食肉消費センターや果実安定基金、
ハンバーガー協会、納豆協同組合などがブースを出しPRしているのに、
牛乳乳製品は、上記メーカーと北海道のものが少しだけ、というのは残念だ。
同フェスティバルは5日(土)も行われる。(文責:関東支局)

地場の特産品で、牛舎周辺のぬかるみ防止

Filed under: — maetomo @ 6:00 AM 未分類

オホーツク管内の興部町では、多くの牧場で写真のような光景を見ることができます。
地面に敷き詰められているのは“ホタテの貝殻”です。
同地域は地盤が粘土質ということで、
雨が降ると牛舎周りなどが泥濘化してしまうそうです。

今回うかがった牧場では、はじめに砂利を敷いたところ効果があり、
その上に、近くの海鮮物加工工場から入手できる
“ホタテの貝殻”を敷き詰めたところ、水はけが良く、効果てき面だということです。
なお、ホタテの貝殻を利用するにあたっては、
飼料に混入しないよう十分に注意もしています。

これは、同町の基幹産業である酪農と漁業をうまく連携させている一例です。
このように他産業との連携ができれば、また新たな発見がありそうですね。

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