稲WCSの泌乳牛への有用性を示唆:全国情報交換会、開かれる

2009 年 3 月 3 日

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3月2日?3日、埼玉県さいたま市内で「平成20年度飼料イネの研究・普及に関する情報交換会」が開かれ、全国から約300名が集まった(共催:畜産草地研究所、関東農政局、全国農業改良普及支援協会)。

早くから飼料イネの研究・普及に携わってきた山形大学農学部・吉田宣夫教授による基調講演「飼料イネ・飼料用米の現状と可能性」が行われた後、5つの技術紹介と3つの事例報告がなされた。

技術紹介では、新潟県畜産研究センターの関誠氏は、試験研究の結果などを基に「イネWCSを主な粗飼料源とした発酵TMRは、泌乳牛への輸入チモシー乾草の代替として有用である」と述べた。

事例紹介では、茨城県水戸地域農業改良普及センターの石川恭子氏は「イネWCSの品質が安定し、乳牛全頭に給与する酪農家が増えている」ことなどを示し、
埼玉県の酪農家・長滝岳氏は「細断型収穫機によるWCSは嗜好性も良く、現在15?/頭・日、給与している」などと述べた。

総合討論では、?食用米との共生問題、?WCSの最大給与量はどのくらいか、?今後の行政の継続性、?広域流通と、できあがったエサの品質保証が今後の課題、などの発言があった。

なお現在、全国の作付面積はイネWCS用に8931ha、飼料用米に1611ha、合計1万542haと見込まれ、さらに広がろうとしている。

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