国産飼料を増強しよう―酪総研シンポジウム

2013 年 1 月 31 日

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雪印メグミルク株式会社・酪農総合研究所は31日、札幌市で「酪総研シンポジウム」を開催し、全道の酪農家をはじめ関係機関などから200名以上が参加した。
今回の同シンポジウムのテーマは「国産飼料を最大限に活かした酪農の再構築ー飼料自給率向上に向けてー」と題して、3名の講演と意見交換が行なわれた。

一つ目の講演では、安宅一夫氏(酪農学園大学・名誉教授)が「飼料作物の増強による北海道酪農のルネサンスーチャンスとチャレンジー」と題し、飼料作物の収量と栄養価の一層の改善について解説した。「チモシー一辺倒からの脱却が必要」として、アルファルファとペレニアルライグラスの有効性を紹介し、両品種の利用拡大を提案した。

二つ目の講演では、佐藤健次氏(農研機構・中央農業総合研究センター・耕畜連携飼料生産プロジェクトリーダー)が「耕畜連携による都府県の飼料自給率の向上」と題し、地域をあげての焼酎粕などの飼料化や飼料イネの有効利用の取り組みについて、九州の事例を中心に紹介した。

三つ目の講演では、石田聡一氏(雪印種苗株式会社・研究開発本部・食品副産物研究チームリーダー)が「飼料自給率向上へ向けての副産物利用」と題し、副産物(エコフィード)の現状と課題、うまく利用するための方法、さらに見逃されているエコフィードとして「キノコ廃菌床」「緑茶粕」などを紹介した。

※詳報はDairy Japan 3月号で。

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