増産型計画生産へ

2010 年 12 月 21 日

Filed under: — maetomo @ 6:20 PM ニュース

 中央酪農会議は12月21日、第311回理事会を開催し、平成23年度計画生産の概要についてまとめた。理事会後、門谷廣茂専務理事は23年度計画生産について「指定団体の努力によって、増産を目指す」と説明した。
 会見の冒頭、門谷専務は最近の生乳生産状況について「規模拡大や省力化のための新たな投資が行われない状況が続き、全体として生乳生産基盤が回復しない傾向にある。また、猛暑の影響もあり生乳生産は停滞状況にある」とし、「このような状況が続くと、23年度は今年度よりも減少することが見込まれる」と話した。
 このため、中央酪農会議では、酪農経営者が意欲と展望を持てるような生乳計画生産対策を打ち出す必要があるとし、今年度実績見込みに対して100%以上の計画生産目標数量を設定した。
 計画生産の仕組みは「販売基準数量」「特別調整乳数量」「選択的拡大生産数量」を合わせた三層構造。このうち「販売基準数量」は、j-milkによる23年度生乳需給予測の脱脂粉乳需要ベースに相当。「特別調整乳数量」はj-milk予測に対して、中央酪農会議が見込む数量との差分とした。「選択的拡大数量」については、チーズや輸入調製品との置き換えなど新規需要を指定団体が創造した分について配分されるもので、基本的に指定団体と乳業者との取り引きが優先される。
 中央酪農会議ではj-milkの23年度生乳需給見込みの発表を待ち、2月9日の理事会で販売基準数量・特別調整乳数量の設定と配分を決定し、年度内に計画生産目標数量を決めるとしている。

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.