バイオガスプラントの可能性:日本畜産環境学会会誌Vol.9 No1

2010 年 10 月 27 日

Filed under: — admin @ 4:21 PM ニュース

日本畜産環境学会(事務局:東北大学)はこのほど、
「同学会誌Vol.9 第1号」を発行した。

同会誌の総説で「バイオガスプラントが低炭素社会の一員になるには」と
題し、土木研究所寒地土木研究所 寒地農業基盤研究グループの
石田哲也主任研究員は、
北海道東部の別海町における乳牛ふん尿を主原料とする
バイオガスプラントの「プロジェクト研究結果」を解説している。

それによると、共同利用型の大規模メタン発酵施設の可能性は
設計通りに順調な稼動をしていることが前提であり、
低温対策が重要。
家畜排せつ物のみの受入・処理では経営収支はマイナスとなり、
消化液などの販売で運転資金を捻出する必要がある。

また、道内のバイオガスプラントは、建設総数47基のうち
現在も稼動を継続しているのは30基(全体の64%)であるが、
安定稼動であれば、地球温暖化やエネルギー問題に貢献できる
可能性を有している、としている。

なお同会誌には、「人工湿地による搾乳関連排水の浄化」、
「3槽越流式沈殿槽による搾乳関連排水の浄化」(ともに猫本健司氏ら)
などの論文が載っている。

*関連書籍「もっと知りたい環境対策」デーリィジャパン2010年10月増刊号

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

Copyright (C) 2005 Dairy Japan Corporation. All Rights Reserved.