ヒートストレス予報「ちくさん天気」 無償トライアルサービス開始

2021 年 4 月 30 日

Filed under: — djito @ 4:35 PM ニュース

北里大学獣医学部 動物飼育管理学研究室、(株)ウェザーニューズ、同大学発ベンチャーのライブストックジャパン合同会社が、家畜の生産性に影響する気象変化を高精度で予測し、暑熱・寒冷ストレスのリスクを表示するシステム「ちくさん天気」を開発し、無償トライアルサービスを開始した。

同大学 同研究室では、これまでの研究において、温度と湿度から算出される温湿度指数(THI)が、温度や湿度単独よりも、家畜に対する暑熱・寒冷ストレスをより正確に評価できることを明らかにしてきた。また、家畜に対する熱環境の影響は、畜種や発育ステージ、生産物(乳・肉)で異なることから、生産現場において家畜を管理するための熱環境に関する情報が望まれていた。

今回開発した、畜産農家向けヒートストレス予報「ちくさん天気」は、事前に家畜(乳用牛、肉用牛、子牛、豚、鶏)に対する暑熱・寒冷ストレスのリスクを把握するためのTHIと、各家畜に対する熱ストレスの度合いを予報として畜産農家に提供する、これまでにないサービス。
家畜の種別(乳用牛、肉用牛、子牛、豚、鶏)と地点を選択すると、ユーザー専用のページが表示され、過去24時間と24時間先までのTHI(実績値・予測値)と、THIの週間予報が確認できる。
設定した家畜の種別に合わせて、THIに応じたストレス度合いを色別で表示し、対策が必要な日や時間がひと目でわかる。

本サービスは、同大学における家畜生産技術に関する基礎研究成果をもとに、生産現場のニーズに応え、ウェザーニューズの気象データおよび気象予測技術を活用して開発している。
さらに、飼料作物栽培の作業管理に役立つ、雨雲レーダーや雨雲アラーム、5分ごとの天気予報など、「ウェザーニュース」アプリのすべての機能を利用できる。

トライアルの申し込みは、ライブストックジャパンHP(https://livestockjapan.com/chikusantenki/)から行なえる。

放牧開始時のルーメン細菌叢の変化と放牧管理

Filed under: — 前田真之介 @ 3:53 PM ニュース

ラレマンドバイオテック(株)は、放牧開始時(冬用飼料から放牧飼料への変更)のルーメンマイクロバイオータ(細菌叢)の変化と、放牧管理を助ける方法について、同グループ研究マネージャーであるフレデリック・チャウチェイラス・デュランド博士にインタビューを飼、公開した。

インタビューでデュランド博士は「放牧開始の最初の数週間はルーメンの健康維持をするのが難しく、ルーメンマイクロバイオ―タが不安定になる」とし、対策として、生きた酵母を給与する例を紹介した。生きた酵母の給与により、繊維の消化率が改善した例などを解説した。

インタビュー全貌は以下URLより。

放牧開始時への生きた酵母の給与:ルーメンの中で何が起こっている?

 

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