繁殖を考える 北海道しゃくなげ会

2018 年 2 月 19 日

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s-北海道しゃくなげ会

北海道しゃくなげ会(会長・更科進也氏、事務局・ZENOAQ 日本全薬工業(株)北海道営業所)は2月16日、札幌市で定期総会および研修会を開催した。今回の研修会は50回目にあたり、記念祝賀会も開催された。

今回の研修会テーマは「牛の繁殖を考える パート3」とし、基調講演では中田健氏(酪農学園大学・教授)が「乳用牛群検定データを用いた牛群における問題点の見つけ方」と題して、酪農に関する多くの情報を統合し可視化して有効利用することが、酪農家の利益を高め、酪農を守ることになると話した。そして乳用牛群検定データの見方や注意点、問題点の見つけ方と解決策などを、事例を交えて解説した。また牛群検定Webシステムの活用方法なども紹介した。さらに、「これからの生産動物の繁殖には、生産を支える獣医療、生産性(収益性)を高める獣医療が必須であり、ビッグデータを使いこなせる人材も必須となる時代がくるだろう」と話した。

その後、各地現場での取り組みとして以下5題の講演が行なわれた。
「フレッシュチェックの有用性:子宮回復遅延牛へのアプローチを再考する」櫻井直人氏(NOSAI道東 根室西部事業センター)
「CIDR定時授精プログラムの受胎率と受胎に影響を与える要因の調査」瀬尾洋行氏(十勝NOSAI 北西部事業所)
「妊娠率に着目した繁殖改善の事例紹介」大脇茂雄氏(NOSAIオホーツク 湧別支所)
「飼料設計を活用した士幌町の繁殖検診の実例」西沢尚之氏(JA士幌町 家畜診療課)
「関係機関と連携した乳牛の飼養管理指導による周産期病低減と繁殖改善」尾矢智志氏(NOSAI道央 空知中央支所)

最後に、ZENOAQコーナーとして、岩松香里氏(日本全薬工業 学術部)が新規抗コクシジウム製剤「ベコクサン」の特徴や効果などを紹介した。

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