宇都宮賞――無量谷氏・竹山氏・内田氏を表彰

2016 年 3 月 1 日

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宇都宮賞

宇都宮仙太郎翁顕彰会(北良治理事長)は3月1日、札幌市内で「第48回 宇都宮賞表彰式」を開催した。
宇都宮賞は、北海道酪農の父である宇都宮仙太郎翁の業績を顕彰し、かつ継承されることを念願し、翁の命日にあたる3月1日に功績者を表彰するもの。
今回の受賞者および主な功績は以下のとおり。

【酪農経営の部】無量谷 稔氏・幌延町(59歳)
乳牛飼養頭数135頭(経産牛85頭)。積極的な草地の整備・更新を進め、スラリーや良質な堆肥を活用した土壌改良に取り組んできたことにより、肥料の使用量を5年間で2割削減した。高品質な牧草と栄養価の高いデントコーンの生産・給与によって、高泌乳を維持する一方で、乳飼比を34%から24%まで改善・向上させている。
飼養管理や乳牛改良では、生涯生産性の向上を最重要視。管内で生涯生産性の記録更新牛を生産した。

【酪農指導の部】竹山 幸雄氏・豊頃町(61歳)
豊頃町農協の家畜人工授精師として長年にわたり高能力種雄牛の選定や受胎率の改善と向上に努め、組合員の経営の安定・向上を図ってきた。平成16年から26年までは北海道家畜人工授精師協会会長を務め、後代検定娘牛の安定的な確保を図るため、調整交配計画の実施、授精報告のとりまとめ、娘牛保留対策に至る一連の流れを確立した。
改良・育種の団体や組織の役員・委員などを歴任。乳牛改良推進の先導役として活躍した。

【乳牛改良の部】内田 喜久男氏・枝幸町(57歳)
乳牛飼養頭数116頭(経産牛61頭)。スーパーカウ(乳量2万kg超)を4頭輩出、7頭の検定済種雄牛を生産している。泌乳形質の遺伝的能力向上と併せて体型形質の改良を目指した交配を進め、雌牛NTPトップ100位に67頭がランクインしている。
平成27年8月の遺伝評価は、牛群全体のNTPの平均がプラス1897で上位1%以内にランクインするなど、わが国のインデックス界をリードしている。

牧場従業員という職業の良さを情報発信したい

Filed under: — djito @ 5:10 PM ニュース

ベストパフォーマンス2

昨日に引き続き、乳用牛ベストパフォーマンス実現セミナーは第2部で、研究講演2題の後、意見交換会が行なわれた(3月1日、札幌市)。
その意見交換会は、乳用牛ベストパフォーマンス実現会議委員および研究講演者から、優良事例発表者に質問するという方式での進行。

「高泌乳(1万1083kg)と繁殖成績(分娩間隔395日)の両立のポイントは?」という質問に対し、湯浅氏(友夢牧場)は「両者は飼養管理の全体の流れで決まる結果なので、特別にこれをやっている、というものはない」と回答。
また、「どういうことに困っているか?」という質問に、同氏は、「従業員の募集・確保で苦労している。介護職を希望する若者は多いと聞くが、酪農も牛の面倒を見る仕事で、主に健康な牛を世話する仕事。牧場は、楽しく、やりがいのある職場であることを、もっともっと情報発信していきたい」と回答した。

「牛に負担をかけない成分乳質、衛生乳質の基準値とは?」という質問に対し、西部氏(十勝農協連)は、「十勝乳質改善協議会では、通年で乳脂率3.7%以上を確保するよう目標設定している。牛への負担、また乳牛の遺伝改良が乳蛋白質に重きを置く傾向にあることも考慮している。体細胞数については、乳質の指標ではなく、乳房炎防除対策の指標と位置づけとしたい」と回答した。

【初妊牛相場】高値記録更新の72.9万円――ホクレン家畜市場

Filed under: — djito @ 6:16 AM 業界情報

相場02

ホクレン家畜市場の初妊牛相場2月集計分が、ホクレン酪農部・家畜販売課より発表された。

2月については、初妊牛の出回り頭数は前月並みとなっているが、引き続き春産み中心の出回りと導入需要の継続から、平均価格は72万9000円(前月比1万4000円高・前年比15万9000円高)と強含みでの推移となった。

3月については、春産みの手当て需要は継続が見込まれ、通常の回転需要を含めた一定量の需要が予測されることから、引き続き高値推移が予測される。

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