農乳協が「牛乳乳製品の新規需要開拓の調査」を発表

2010 年 4 月 27 日

Filed under: — admin @ 9:39 PM セミナー報告

社団法人全国農協乳業協会は4月27日、「牛乳・乳製品の新規需要開拓のための調査・分析・試行」の最終報告書(概要版)を発表した。これは株式会社日本総合研究所に委託し、まとめたもの。

報告に先立ち、「成熟化社会の「食」の新規需要創造」と題し、同研究所の大澤信一主任研究員が講演。「日本国内の消費構造は少子高齢化の進行とともに、完全な成熟化のステージに入っている。この趨勢は、今後ますます明確な形で消費市場に現れてくる」としたうえで、今後は新しい価値を提案できる商品・サービスの開発が重要であり、1)農業生産、流通・加工、商品提案のバリューチェーンでの市場開拓、2)さまざまなシーンの中での新しい価値提案、の2つがあるとした。

「新規需要開拓のための調査・分析・試行」では同研究所の4人の研究員らが、「牛乳の効能の見直しやプラスアルファとなる付加価値が訴求できれば消費意欲につながる可能性は十分にある」という基本姿勢で、調査・分析を報告した。

これらの調査結果から、
1:よりセグメントされたターゲットや市場における潜在市場が存在しており、そこにアプローチできていない。適切な、きめ細かいアプローチにより新たな需要を創出することが可能。
2:牛乳乳製品自体のもつ栄養などの優位性が高いため、代替商品メーカーほどプロモーションに注力してこなかったことは否めず、市場が「本物」を求めている以上、業界としてそれに応えることが必要などとし、
「危機感をもって取り組むことが重要」と示唆した。

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