酪農乳業は価値を競う時代に

2016 年 1 月 6 日

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日本乳業協会など乳業13団体は1月6日、都内で2016年合同賀詞交歓会を開催した。酪農乳業関係者1000名が2016年のスタートを祝った。
開会に際し日本乳業協会・川村和夫会長は挨拶で「昨年はTPP大筋合意などがなされるなど酪農乳業にとって厳しい年であったが、一方で光明を見い出した年でもあった」と振り返り、生乳生産が1%弱の増産に転じたこと、価格改定が行なわれてもなお、数量ベースで牛乳消費がプラスに動いたことなどを紹介した。
そして、2016年も引き続き酪農乳業がプラス志向でいくために、「酪農乳業の価値を業界自らが再確認すること」「酪農乳業が一体となって課題解決に当たること」「安全安心こそがすべての礎であること」の3点を意識することが大切だとした。このなかで川村会長は、「海外乳製品は本当に脅威なのだろうか。国産乳製品のニーズは極めて高く、ユーザーに価値は理解されている。なぜ怯え、不毛な価格競争が行なわれるのか。これからは価格ではなく、価値を競うよう変わらなければならない」と話し、国内の酪農乳業が外圧でつぶれることはないと強調した。

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