編集部の日常、感じたことを書いています

日々のモチベーションを保つには

先日、北海道札幌市にて酪農青年研究連盟主催、第72回日本酪農研究会が開催されました。さまざまな地区から総勢100名前後の参加者が集まり、久々の対面形式での大会となりました。

オンラインで発表、質疑応答をする方も交え、全国各地から酪農経営におけるさまざまな取り組みが発表され、刺激的な時間となりました。

今後、少しずつでもこのようにお互いのモチベーションアップになるような機会が訪れることを祈ると同時に、私も、負けじとモチベーションアップにつながる誌面を提供し続けなければ。と改めて気を引き締めました。

受賞された皆様、おめでとうございます!

生産現場により近い環境で研究

先日、訪れた静岡県のN農場は、大学の研究農場として乳牛の飼養管理、栄養に関する研究や、実習生達の受け入れなどが行なわれています。

農場の飼養管理を担当するHさんは「実際の生産現場と同等の管理で、泌乳量や分娩間隔を適切に管理することを意識している」と話してくれました。

たしかに、試験で結果が出た場合でも、産乳量の多い牛と少ない牛では結果が違うかもしれません。研究者のMさんは「実際の酪農家さんのように、現場に近い環境で研究した結果は、そのまま現場に還元できて良い」とのこと。

管理技術を高める裏側には、さまざまな人の情熱が注ぎ込まれていました。

次号の増刊号『DairyPROFESSIONAL Vol.22』をお楽しみに!

すごい働く機械

先日の取材で見かけた一コマです。

自動哺乳ロボットに子牛を馴れさせています。話を聞けば、導入によって年間約1200時間の労働時間削減につながったそうです。哺乳作業に加え、大量の瓶の洗浄などから解放され従業員の労働効率も上がったとか。

さらに、子牛が欲しいときに飲めるようになったことで、自然に多回哺乳になり下痢も減ったそうです。

機械や道具の進化は著しいですね。一般人の私からすると、こういった機械を生み出す人も、使いこなす人も「すごい」といつも感心してしまいます。

いつになっても勉強は必要

個人的なお話ですが、先日病院に行きました。医者の先生から「医療業界も情報は常に新しくなっていくので、町医者でも常に勉強をし続けなければ適切な治療ができなくなってしまう」と言われたことが印象に残りました。

過去に病院に行ったときは、「この症状はこうしておけば大丈夫!」という経験と感覚をもとにした診療が多かったような気がしていたので、なんとも新鮮でした。

何においても、同じお金や時間を使うなら、最善の選択ができるように勉強を続けておくというのは間違いなく重要だと思いました。酪農経営における選択をする場面でも、似たことが言えるのかもしれません。

牛の消化管ツアー

現在編集部ではDairy Japan9月臨時増刊号「Dairy PROFESSIONAL VOL.21」の進行をしています。

今回のテーマは「乳牛の消化と吸収」です。本テーマは主にルーメンから大腸まででの栄養の消化・吸収のメカニズム、起こりうるトラブルとその対応をなどをまとめたものです。

牛の口から大腸、肛門までは一本の管がコンパクトにまとめられもので、いわば「内なる外」といえるものです。そして牛では、腸だけでその全長は40mにも及ぶのだとか。

牛の消化と吸収を知ることは、飼料効率の改善はもとより、乳牛を健康に管理し、高泌乳を狙ううえでも大切なこと。ぜひご一読いただきたいと思います。

Dairy PROFESSIONAL VOL.21は8月下旬に発行します。ぜひお楽しみに!